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メタバースとは何か?概念・歴史・用途・プラットフォームなど分かりやすく解説します!

この記事では、メタバースとは一体何なのか。語源や将来性、現在どのようなサービスが展開されているのかということについて、筆者のリサーチ結果をフル動員して分かりやすく解説します。

2021年にFacebook会社が社名をMetaにした際にマーク・ザッカーバーグ氏が行ったスピーチや発表で一気に広まった「メタバース」。

日本国内では2030年には24兆円規模にまで市場規模が拡大されることが期待されていますが、「一体メタバースとは何?」ですとか「どう自分のビジネスや生活に関係するのか?」など疑問を持つ方が多いです。

僕もその一人でしたが、知れば知るほど面白いメタバースの世界。
現時点で僕が収集できた情報ではありますが、同じようにメタバースについて知りたい方に向けて記事にまとめました。

情報は常時アップデートしてゆきますが、メタバースが一体どんなものなのか理解を深めていただけたら嬉しいです。

\この記事を書いている人/

佐藤 旭:起業家Vtuber / メタバースプロジェクト「Worweld」リーダー
2022年に初めてメタバースの世界に触れたことをキッカケに魅了され、「次世代のビジネスモデルをクリエイターと創り、他事業のマーケティングに貢献する」をコンセプトにメタバースプロジェクトを発足。
地方創生のメタバースプロジェクト参画や、世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」内のイベント登壇などの経験があります。

メタバースとはそもそも何なのか?意味や歴史、特徴について

メタバースイメージ

メタバースとは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間やそのサービスを指す言葉です。

詳しくは後述しますが、メタバースでは、アバターを使って自分の好きな姿になり、世界中の人とコミュニケーションしたり、イベント開催をしたり、ビジネスをしたりと様々なコンテンツを楽しんだりできます。

2021年にFacebook社が社名を「Meta」にした際の発表をキッカケに一気に広まった言葉ですが、メタバースはインターネット環境があれば、PC・スマホ・VRゴーグルを介して誰でも利用することが出来ます。
※サービスによって対応機種が異なります。

メタバースの語源や由来について

メタバースの語源は「超越」を意味する「Meta」と「世界」を意味する「Universe」。
この2つを組み合わせた言葉が「Metaverse」です。
1992年に発表されたニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」の世界が由来していると言われています。

メタバース上で人々は、アバターと呼ばれる仮想の人物を通じて、この仮想空間で自分自身を表現し、コミュニケーションを取ったり、活動したりすることができます。

著:ニール スティーヴンスン, 翻訳:日暮 雅通
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メタバースの歴史

最古のオンラインゲーム「UlimaOnline」
最古のオンラインゲーム「UltmaOnline」は僕もどっぷりでした。

メタバースの始まりは、意外に古く1990年代初頭に遡ります。

当時メタバースという言葉は一切出てきませんでしたが、オンラインゲームや仮想コミュニティがその原型とされています。

中でも、2003年にリリースされ日本でも2006年にブームとなった「Second Life」がその先がけとされています。

僕自身、1990年中盤からインターネットに触れ、中でもオンライン上でアバターでコミュニケーションが取れる「Diablo」や「Ultma Online」を筆頭としたMMORPGは今のメタバースに通ずるものが多くあると感じています。

とはいえ、遡っての話になるため、見方によっては「後付された感」も否めません。

ですので、「原型は前からあったが、インターネットが一般化するとともに、コミュニティや取引がオンライン上で発達し、その結果今のメタバースに至った。」という考え方が一番しっくりくると思います。

このようにメタバースは、インターネットの一般普及を皮切りに始まったとされているので、その原型から数えると30年近い歴史があることになります。

メタバースの主な特徴とできること

メタバースの主な特徴は、多様なアバターと仮想空間でビジネスや教育などの利用が進んでいることです。

また、メタバースとよく比較されるMMORPGやアメーバピグなどと大きく異なる点として、「このサービスは、これしかできない」といった限定的なものではなく、後述する「利用できることの幅が広いこと」が挙げられます。

ユーザーが独自の仮想空間(スペース)を作ることができ、全世界からのアクセスが可能で、目的に応じて柔軟に環境変更ができることができます。

例えば、

  • セミナーやイベント活用
  • 打ち合わせの空間
  • 商品の売買のマーケット
  • 塾などの学習環境
  • 交流会や婚活

などです。

メタバースには、現実世界に似たものから、ファンタジーやSFなど、様々なテーマの空間が存在し、アバターを通じて自由に活動することができます。

また、ノーコードの開発ツールが一般公開されているものが多く、誰でもメタバースを作ることができることができます。

Web3の根幹であるブロックチェーン技術と親和性が高いことから、暗号資産(仮想通貨)を使ったNFTの売買が行われるメタバースも多くありますが、独自のマーケットを設けているものも多く、「メタバース≠ブロックチェーン」というのが現状です。

メタバースは、ネット上でコミュニケーションや旅行、ビジネスなど日常的な生活をメタバース上で営む場として進化して続けているのです。

メタバースを定義づける7つの要件

「オンラインの仮想空間といえばメタバースなの?」と思われてしまうかもしれませんが、厳密には違います。
メタバースであることを定義づけるためには、以下の7つの要件があると言われています。

  • 空間性:三次元の空間の広がりのある世界
  • 自己同一性:自分のアイデンティティを投影した唯一無二の自由なアバターの姿で存在できる世界
  • 大規模同時接続性:大量のユーザーがリアルタイムに同じ場所に集まることのできる世界
  • 創造性:プラットフォームによりコンテンツが提供されるだけでなく、ユーザー自身が自由にコンテンツを持ち込んだり創造できる世界
  • 経済性:ユーザー同士でコンテンツ・サービス・お金を交換でき、現実と同じように経済活動をして暮らしていける世界
  • アクセス性:スマートフォン・PC・AR/VRなど、目的に応じて最適なアクセス手段を選ぶことができ、物理現実と仮想現実が垣根なくつながる世界
  • 没入性:アクセス手段の一つとしてAR/VRなどの没入手段が用意されており、まるで実際にその世界にいるかのような没入感のある充実した体験ができる世界

以上が現在のメタバースを定義づける要件とされています。

この要件は「メタバース進化論」(著:バーチャル美少女ねむ)のなかで言及されており、今後メタバースを事業として活用したい方にとっても大事なポイントになると思います。

かなり自由度が高く、誰でも参入でき、発想次第でいかようにも活用できる場であることがメタバースの魅力の一つと言えます。

著:バーチャル美少女ねむ
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メタバースがなぜ注目されているのか?もたらす可能性

メタバースが注目を浴びている理由として、柔軟度の高い仮想空間とリアリティのある表現・伝達が可能であることが挙げられます。

先述したとおり、メタバースは知識こそ必要ですがプラットフォームを活用した参入障壁が意外に低く、そしてユーザー側も今のPCやスマホから利用することができます。

こうしたことから、従来のコミュニケーションやゲームをするための場と限定的なもととは一線を画し、エンタメ意外にも以下のようなものでの活用が期待されています。

  • オンライン教育(体験的教育会など)
  • 医療健康(遠隔医療など)
  • 旅行(認知向上など)
  • ゲーム・アミューズメント(実社会的コミュニケーションの提供など)
  • オフィスワーク(自由度が高い労働環境など)
  • リテール(顧客の商品選択時の満足度向上など)
  • ロジステックス(作業手順の最適化など)
  • 土木・建設(完成イメージの共有など)
  • 製造現場(短時間での技能伝承・リスクリングなど)

現時点ですでに、行政・金融機関・建築業・食品会社・コンビニ・飲食業・ファッション・音楽・TV局など様々なジャンルの業界からも次々と参入が表明され、今後ますます活性化されることが期待されています。

こうしたことから、日本国内では2030年には24兆円規模の市場にまで成長することが期待されていると三菱総合研究所が研究成果を発表しました。

参考サイト:2030年代、メタバースの産業利用が社会課題を解決

メタバースとVR/ARの違い

メタバースとVRの違いとは?

VR
VRはゴール着用をして体験できます。

VR(バーチャルリアリティー)は、現実の世界とは異なる完全な仮想空間を体験する技術で、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを使用して体験することができます。

一方、メタバースは、現実の世界とは異なる仮想空間であるが、現実世界とのつながりがあり、多くの場合は他の人々と共有される場所です。

全てではないですが、VR対応のメタバースが多く、この2つの親和性はかなり高く、個人的には「メタバースの真髄はVRを通しての体験価値」だと思っています。

メタバースとARの違いとは?

ARは裸眼で体験できます。
ARは裸眼で体験できます。

AR(拡張現実)は、現実の世界に仮想的な要素を重ねる技術で、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使用して体験することができます。

一方、メタバースは、現実の世界とは異なる仮想空間であり、完全に仮想的な場所であり、HMDなどを使用して体験することができます。

一部VtubeやメタバースのキャラをARで表示させることができるので、それなりの親和性はありますが、VRほどではない。というのが個人的な印象です。

メタバースとVR/ARの関係性

メタバース、VR、ARは、全て仮想現実技術の一種ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

メタバースは、VRと同様に完全な仮想空間を提供するが、現実世界とのつながりがあることが大きな特徴です。

一方、ARは、現実の世界に仮想的な要素を重ねることによって、現実世界を拡張することができます。

メタバースに参加もしくは参加表明している国内有名企業(一部)

XR World
22年、Web3に巨額投資したNTTのメタバース「XR World」

ここまでで、メタバースの大まかなアウトラインを解説してきました。
次に気になるのは、「実際にどのような企業がメタバース事業に参入しているの?」ということだと思います。

そこで、ここからは日本国内のメタバースに参入しているもしくは、参入表明をしている企業の一部をご紹介します。

※海外のも混ぜると分からなくなるので、この記事では「日本の企業」にしぼり、海外の情報などは今後別の記事で解説をしてゆきます。

メタバースに参加もしくは表明している日本国内の有名企業

  • 株式会社NTTコノキュー
  • KDDI
  • 三越伊勢丹
  • ZOZO
  • ニトリ
  • BEAMS
  • ソニーミュージック
  • エイベックス
  • ぴあ
  • 博報堂
  • 電通
  • サイバーエージェント
  • LINE
  • 大和ハウス
  • 東急不動産
  • 東急住宅リース
  • 日産自動車
  • 川崎重工
  • ダイキン
  • 旭化成
  • アステラス製薬
  • ANA
  • 大日本印刷
  • 国土交通省
  • 損保ジャパン
  • 東京海上日動
  • みずほ銀行
  • SMBC日興証券
  • 手塚プロダクション
  • 吉本興行
  • パソナ

他にも多くの企業や自治体がメタバース活用に乗り出しています。

メタバースと一口に言っても利用方法は多岐に渡るため「バーチャル観光」「町興し」「ブランド認知拡大」「メイクやアパレルのお試し」「購入後のイメージの具体化補助」など企業ごとにかなりカラーが違うのがまた興味深いです。

直近ですと、有名な格闘技イベント「Breaking Down」が7.5の試合をメタバース最大手の「XANA」と組んで何かしらイベントを行うことを発表しています。

BreakingDown7.5のメインスポンサーに、世界最大級のWeb3メタバース「XANA」が就任!

こうしたことから「メタバース=ネット好きな人の場」から「メタバース=オンライン上の新たな生活やビジネス活動の場」と変化していっています。

ここまでの情報でも「メタバースは単なるバズワードではない」ということ。
そして、「実運用がすでに始まっていて、実は身近になってきている」ということがご理解できたのではないでしょうか。

更に具体的な事例は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご活用ください。

メタバースの日本企業参入ジャンルや最新事例を紹介します

メタバースの利用方法

メタバースにアクセスする方法・始め方

メタバースにアクセス・始めるには、インターネット環境+PC・スマホ・VRゴーグルいずれかが必要です。

プラットフォームごとに

  • PC(ソフトもしくはブラウザ)
  • スマホ(アプリもしくはブラウザ)
  • VRゴーグル

いずれかもしくは複数が対応しているので、インターネットができる環境を持っている方であれば、ほぼだれでも利用することが出来ます。

※「ほぼ」の理由は、あまりにもネット回線が遅かったり、機種が古いとカクついたりして満足にできないからです。

メタバースの利用はソシャゲやMMORPGのように、ユーザー登録を行えば基本無料のものばかりです。
気になるメタバースがあれば、接続できる対応デバイス(PCやスマホ)で即日で始めることが出来ます。

代表的なメタバースは、この後ご紹介します!

メタバースで何をすればよいの?

メタバースでできることは、多岐にわたります。

例えば、コミュニケーションを取ること、ショッピングやゲーム、エンターテイメントなどのアクティビティを楽しむことができます。

また、個人的なアバターのカスタマイズや、自分でスペースをデザインすることも可能です。
更に、ビジネスや教育などの分野でも、メタバースを活用したサービスやプログラムが増えています。

後述するメタバースでも、その中に無数のスペースやゲームがあるため、興味のあるものをまずはやってみると良いでしょう。

初めてのメタバースはこんな利用がおすすめです

メタバースをこれまで利用して個人の感想ですが、最初は「マーケットイベント」「交流を目的とした場」「ゲームをする場」の利用をおすすめします。

というのも、メタバースは無数にあるため、いざ入ってみたら誰もいなかったり、海外の人ばかりで戸惑うことなどがあったからです。(いきなり外国語で話しかけられ、びっくりして無言で出ていってしまったことがあります(苦笑)

メタバースにVRゴーグルは必須なの?

メタバースはVRゴーグルがなくともPCかスマホがあれば基本的に誰でも利用できますが、個人的にはVRゴーグルの利用をおすすめします。

理由は、VRゴーグルの方が没入感と得られる体験が段違いで向上するからです

TVやイベントでゴーグルからの映像が流れ「ふーん、こんな感じか。」と思われがちですが、VRゴーグルを介することでよりリアルな視点になるため、あたかもその空間にいるような感覚になります。

ちなみに僕もその一人で、端から見ていたものと全く異なる体験ができたことに感動を覚え、VRゴーグルの即購入を決断しました(笑)

とはいえ、3D酔いするケースもありますし、VRゴーグル限定のメタバースは全体の中では少数なので「あったらなお良い」と思ってください。

以下が代表的なVRゴーグルですが、お値段がやや高め・・・。
「ちょっと体験を」という気持ちでこの金額は出せないので、まずはPCもしくはスマホで体験してみてください。

VRゴーグルに興味がある方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご活用ください。

最新版メタバース対応VRゴーグル一覧!特徴やおすすめ製品・選び方・使い方まで

以上がメタバースの始め方とできることです。

「具体的に何ができるのか」は、プラットフォームごとに異なりますので、次に代表的なメタバースをいくつかご紹介します!

代表的なメタバースと利用例

エンタメ寄り

VR Chat(ブイアールチャット)

VR Chat

VR Chatは、VR(仮想現実)を使って自由にアバターを作成し、世界中の人と交流できるSNS型メタバースです。

SteamやMeta QuestのStoreから無料でダウンロードできます。
メインはVRデバイスですが、PCやスマホからもアクセスできます。

アメリカの会社なのもあり、ユーザーの国際色豊かですが、日本人のユーザーも多くいますし国内のイベント開催場所にされることも多くあります。

22年冬に開催されたギネス記録を持つメタバースマーケット「VR Market(通称Vket)」に訪問した動画があるので、興味があれば御覧ください!

VR Chatの特徴・魅力
  • 自分の好きなアバターになって、世界中の人とコミュニケーションを楽しめる。
  • 自分でワールドを作ったり、他のユーザーが作ったワールドを訪れたりできる。
  • ゲームやイベントなど様々なコンテンツが用意されている。

VR Chat公式サイトはこちら

cluster(クラスター)

cluster

clusterは、日本発のメタバースで、VRやPC、スマホからも参加できるオンラインイベントプラットフォームです。
音楽やアニメなど様々なコンテンツを楽しめます。

clusterの主な特徴・魅力
  • 音楽ライブや発表会などのイベントに参加したり、主催したりできる。
  • いつでも参加できるバーチャルワールドでチャットやゲームを楽しめる。
  • 自分でワールドを作ったり、他のユーザーが作ったワールドを訪れたりできる。

cluster公式サイトはこちら

Spatial(スペーシャル)

Spatial

Spatial(スペーシャル)は、メタバース空間を作成し、旅するためのプラットフォームです。

クリエイターやブランドが独自のスペースを構築して文化を共有できるよう支援することに専念しています。
また、リモートワークやコラボレーションにも適したメタバースとして注目されています。

22年12月17日〜23年1月15日まで開催された「Japan NFT EXPO inメタバース」では、Spatialが利用され、僕がリーダを務めるWeb3クリエイター集団「Worweld(ワーヴェンド)」のAilaちゃんと会場設営やモニュメント制作などで携わりました。

Spatialの主な特徴・魅力
  • クロスプラットフォームに対応しており、VR/AR/MRデバイスやPCやスマホからもアクセスできる。
  • NFTを使用できるため、オリジナルのアートや音楽などを販売・購入できる。
  • 3Dオブジェクトや画像や動画などを自由に配置できるため、創造性豊かな空間を作れる。

Spatial公式サイトはこちら

XANA(ザナ)

XANA

XANA(ザナ)は、メタバースのために最適化されたブロックチェーンと、その上に構築されるDAppsプラットフォームです。

※DAppsとは、ブロックチェーンを利用した分散型(非中央集権型)のアプリケーション(アプリ)のことです。
ブロックチェーン上でスマートコントラクトを動かす仕組みを応用したアプリで、中央管理者がいない特徴を持ち、金融サービスやゲームなど様々な種類があります。

XANAでは、NFT(非代替性トークン)をベースとしたメタバースのコンテンツを楽しんだり、作ったり、売買したりできます。

XANAの主な特徴・魅力
  • AIを搭載したNFTを作成・取引できる。
  • ガス代(手数料)がかからない低コストなブロックチェーン。
  • スマホライクな操作感でメタバースを自由に散策できる。
  • 企業や自治体とのクロスリアリティ経済活動が可能。
  • ウルトラマンや鉄腕アトムなどの人気キャラクターとコラボしたNFTゲームがある。

XANA公式サイトはこちら

Roblox(ロブロックス)

Roblox

Roblox(ロブロックス)は、3Dゲームの遊び場であり、メタバースの一種です。

ゲームの開発ツールである「Roblox Studio」が無料公開されており、ほとんどのゲームは世界中のクリエイターが制作・公開をしたものなのでゲームに飽きることがまずありません。
(僕の子供も大好きで、一緒にゲーム開発もしています)

Robloxでは、現在5000万本以上のゲームタイトルで遊ぶことができます。
また、自分でゲームを作ったり、他の人と交流したりすることもできます。

プレイヤーが世界中にいるため、2021年11月には1日あたりのアクティブユーザー数が4940万人を記録しました。

メインターゲットは子供ですが、大人も楽しめる多彩なゲームやイベントがあります。

Robloxの主な特徴・魅力
  • 公開したゲームをユーザーがプレイし、アプリ内課金が利用されると、開発者に収益が発生する。
  • ゲームタイトルは5,000本万以上を超えており、アクションからシミュレーションなど、さまざまなジャンルのゲームプレイを楽しめる。
  • 何百万人ものプレイヤーたちと一緒に参加して、無限に種類があるゲームを楽しめる。
  • 世界中の人とメッセージのやりとりを通して交流できる。
  • 近年では有名なファッションブランドが参入し、Roblox内で着用できるアイテムを提供する例もあり。

Roblox公式サイトはこちら

Fortnite (フォートナイト)

Fortnite

オンラインゲームとして有名なバトルロイヤル型シューティングゲームですが、コンサートや映画上映などのイベントも開催されています。

Fortniteの主な特徴・魅力
  • 4億人以上が利用する世界最大級のオンラインゲームであり、多様な人々と交流できる。
  • クリエイティブモードという自分で自由にコンテンツを作成するモードがあり、オリジナルのゲームや空間を楽しめる。
  • 戦闘だけでなく、鬼ごっこやかくれんぼ、アスレチックなどのミニゲームや、映画や音楽などのエンターテイメントも提供される。
  • 有名なブランドやアーティストとコラボレーションし、限定的なアイテムやイベントが開催されている。

Fortnite公式サイトはこちら

ビジネス寄り

MetaLife

MetaLife

MetaLifeは日本発の2Dメタバースです。
主には「バーチャルオフィス」「集ったりイベントを行う場」として利用されています。

2Dドットの空間はどこか懐かしく、3D酔いする方に安心して利用することが出来ます。

一定人数までは無料で利用でき、利用人数規模によって有料の月額利用と短期利用が可能です。

アバターと空間共に一定のカスタムは出来ますが、ゼロからは作ることが出来ず、その場合は開発会社に別途有料で依頼をする形となります。

僕も実際にリモート会議室やセミナー会場として利用したことがあります。

MetaLifeの主な特徴・魅力
  • 25名以内の集まりであれば、全ての機能を完全無料で利用可能。
  • ノイズキャンセリング機能や音声認識機能が実装されており、快適なコミュニケーションが可能。
  • オリジナルのマップやアイテムを作成してカスタマイズできる(限界あり)。
  • バーチャルオフィスとしてだけでなく、展示会やセミナーなどのオンラインイベントにも対応。

MetaLife公式サイトはこちら

Virbela(バーベラ)

Virbela

Virbela(バーベラ)は、2012年に米国で行動心理学のチームによって設立されたメタバースプラットフォームです。
日本では正規代理店が「GAIA TOWN」としてサービスを展開しています。

コミュニテーやイベント・セミナー利用がメインとなり、最近は婚活イベントが開催されたりもしました。

無料トライアルがありますが、月額利用契約が必要なため、他のメタバースと比べると若干ハードルが高いです。

Virbelaの主な特徴・魅力
  • 総合的なバーチャル空間により、オフィス・展示会・エンタメ・セミナー・コミュニティなど、の利用に対応。
  • 3Dアバターを使って自由に移動や会話ができる。
  • オリジナルの空間やブランディングを作成してカスタマイズできる。
  • セキュリティやプライバシーが高く、安心して利用できる。
  • 月額料金は$49.99からで、無料トライアルあり。

Virbela公式サイトはこちら


ここまでで、メタバースがどのようなものなのかぼんやりとでも分かったのではないかと思います。期待されていること、できることの可能性は多いですが、メタバースには課題や問題もあります。

なお、メタバースの種類などもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご活用ください。

メタバースの種類とその違いや活用例をゲームからビジネスまで徹底解説します!

メタバースの未来と将来性

メタバースがもたらす可能性とは何か?

ビジネスや教育、医療などの分野での利用が進んでおり、リモートワークの普及により、オンラインでの仮想空間上でのコミュニケーションが増えています。

また、エンターテインメント業界においても、VRやAR技術の進歩とともに、メタバースを活用した新しいコンテンツが生まれることが期待されています。

メタバースの将来の発展予測

例えば、現実世界のように、メタバースもさらに拡張され、よりリアルな空間を提供することが考えられます。

また、人工知能技術やブロックチェーン技術の進歩により、メタバース上でのビジネスやプログラムがより効率的になる可能性があります。

メタバースが変える世界の姿

例えば、仮想空間上でのコミュニケーションやビジネスがより一般的になり、リモートワークがより一般的になることが考えられます。

また、教育や医療分野でも、メタバースを活用したプログラムが増えることが期待されます。

さらに、エンターテインメント業界においても、メタバースを活用した新しいコンテンツが生まれ、人々のエンターテインメント体験が変わることが予想されます。

メタバースと現実世界の関係

メタバースと現実世界の関係性

一概には言えませんが、メタバースは、現実世界の模倣や拡張、あるいは現実世界とは異なる独自の世界を提供することがあるため、現実世界とメタバースの境界は、今後ますます曖昧になっていくかもしれません。

場合によっては、「一日の一部はメタバース」なんてことが当たり前になるのかもしれません。
(一部のユーザーは、すでにそうなっているようです)

メタバースが現実世界に与える影響

メタバースが現実世界に与える影響は、今後ますます大きくなることが予想されます。

例えば、ビジネスや教育分野において、メタバースがより一般的になり、リモートワークやオンライン教育がより重要な役割を果たすこと。

また、エンターテインメント業界においても、メタバースを活用した新しいコンテンツが生まれ、人々のエンターテインメント体験が変わることが予想されます。

メタバースと現実世界の相互作用

例えば、メタバースを活用したビジネスや教育が現実世界に影響を与え、それが現実世界での仕事や教育にも反映されることが考えられます。

また、現実世界での出来事やトレンドが、メタバースの世界にも反映されることがあります。
更に、メタバースの世界での出来事が、現実世界に影響を与えることもあり得ます。

これは、SNSと同じことがいえます。

メタバースと教育

メタバースを活用した教育の可能性

メタバースを活用した教育には、いくつかの可能性があります。

例えば、仮想空間上での授業やワークショップが可能になり、地理的な制限を受けずに、世界中の人々が参加できることが考えられます。

また、VRやAR技術を活用した、よりリアルな体験や実験が可能になることが期待されます。

天候や地域、国などの環境に関係なく、メタバースを通して生徒全員に同一の体験学習ができることは、今後教育現場でさらなる広がりを見せてゆくはずです。

メタバースがもたらす教育の変革

メタバースがもたらす教育の変革には、いくつかの可能性があります。

例えば、従来の教育の方法にとらわれず、より柔軟で個人に合わせた学習が可能になることが期待されます。

また、コラボレーションやグループワークがより効率的に行えることで、学生たちがより多様な視点を持ち、創造的な問題解決能力を養うことができます。

この他にも、引きこもりの生徒に向けてメタバースが活用されるなど、仮想空間だからこそできることが教育現場でも見直されています。

メタバースにおける学び方の特徴

例えば、仮想空間上での授業やワークショップに参加することができ、地理的な制限を受けずに、世界中の人々とコミュニケーションを取ることができます。

また、VRやAR技術を活用した、よりリアルな体験や実験が可能になることで、学習効果がより高くなることが期待されます。

さらに、コラボレーションやグループワークがより効率的に行えることで、学生たちがより多様な視点を持ち、創造的な問題解決能力を養うことができます。

メタバースの文化的な側面

メタバースにおける文化の表現

メタバースは、人々が様々な文化を表現することができる場所です。

例えば、仮想空間上での展示会やライブイベントが行われ、多様な文化的な表現がされることが期待されます。

また、アバターのカスタマイズや仮想世界内での建物や景観の作成など、自由度が高く、独自の文化的な表現が可能です。

メタバースがもたらす文化の変化

メタバースがもたらす文化の変化として、例えば、リモートでのコミュニケーションが増えること。
そして異文化間の交流がよりしやすくなり、頻度も多くなることが期待されます。

また、メタバース上での文化的な交流が現実世界にも影響を与え、より多様な社会が実現することが期待されます。

メタバースにおけるコミュニケーションの特徴

メタバースでは例えば、アバターを通じた身体的な表現やジェスチャー、音声やテキストチャットなど、様々な方法でコミュニケーションが可能です。

また、地理的な制限を受けずに、世界中の人々とコミュニケーションを取ることができるため、異文化間のコミュニケーションも容易になります。

さらに、仮想空間上での活動は、リアルタイムで共有されるため、コミュニケーションの速度が速く、リアルなコミュニケーション体験を提供します。

メタバースでは、アバターを通して「なりたい自分」になることができるため、ある意味では「自分らしく」表現することができる場とも言えます。

なお、メタバースの将来性についてもっと詳しくしたい方は、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご活用ください。

メタバース市場規模は日本で2030年にどこまで拡大するのか?

メタバースの課題

メタバースの課題とは何か?

例えば、プライバシーやセキュリティー、不正アクセスなどの問題があります。

また、メタバース内での倫理的な問題や、現実世界における人種やジェンダーなどの問題がメタバースにも反映されることがあります。

さらに、メタバースの技術的な問題や、アクセシビリティーの問題なども存在します。

メタバースにおける倫理的な問題

メタバースにおける倫理的な問題には、例えば、性的な暴力やハラスメント、人種差別などの問題があります。

また、メタバース内での偽のアバターを作成することで、他の人を欺くことができる問題もあります。

このような問題に対しては、プラットフォーム側が適切な対策を講じる必要があります。

メタバース上でのセクハラが取り上げられたことも記憶に新しい方も多いのではないかと思います。
(実際は中身は男性同士だったそうですが・・・)

また、海外では子供に向けて性的な表現をするプレイヤーが問題視されたりと、数が多く一括で管理されていないメタバースにおいては、問題解決はなかなか難しいところがあるかもしれません。

メタバースにおけるプライバシーとセキュリティー

メタバースにおけるプライバシーとは

メタバースにおけるプライバシーは、自分自身や自分のアバターがどのように表示され、他の人がどのようにアクセスできるかに関わります。

一部のメタバースでは、プライバシー設定をカスタマイズすることができます。

しかし、それでも、自分が入力した情報は、プラットフォームやその他のユーザーによって見られる可能性があるため、注意が必要です。

これは一般的なSNSなどのネットリテラシーが重要になってきます。

メタバースのセキュリティーについて

メタバースは、オンラインの仮想空間であるため、サイバー攻撃や不正アクセスなどのリスクがあります。

一部のメタバースでは、セキュリティーに関する対策を講じていますが、それでも、完全なセキュリティーは保証できません。

そのため、個人情報や財務情報など、重要な情報を扱う場合には、注意が必要です。

メタバースでの個人情報の保護方法

まず、アバターの情報を最小限に保つことが大切です。

例えば、本名や住所、電話番号などの個人情報は、できるだけ公開しないようにしましょう。

また、パスワードやセキュリティー設定を適切に行い、不正アクセスを防止することも重要です。

特にメタバースは、パソコンブラウザから簡単にログインできるものも多いため、パソコンそのもののセキュリティー対策も重要になってきます。

まとめ

以上がメタバースとは何なのか。
現時点で調べたり初めて分かったことをまとめました。

従来は「仮想空間はゲームやコミュニケーションを楽しむための場」として限定的でしたが、メタバースの本格的な登場により、「オンライン上の人が生活やビジネスを営む場」として進化をしてきています。

また、地方創生や医療・旅行・金融・建築など様々な業界でも今後の利用が期待されているメタバース。

まだまだ実生活に直接関係する事例は少ないですが、メタバースは自由な発想次第で無限の可能性を秘めています。

様々なメタバースを体験しながら「こんな事したらおもしろいのではないか?」と想像をめくらせ、あなたのビジネスのヒントにつなげてみてください!