この記事では、『Metaサウンドコレクション』について解説します。サウンドコレクションとは、FacebookないしはInstagram投稿する動画で使えるBGM素材を無料配布するサービスです。
動画投稿における音楽の著作権問題に対応するために開始されました。
利用者は、1000曲以上のBGMや1500以上のエフェクト音から選択し、自分の動画に合わせて使用することができます。しかし、使用範囲はFacebookやInstagramに限定されており、他のプラットフォームでの使用は禁止されています。
ご存知の通り音楽には著作権があり、昨今の動画投稿は音楽の無断使用が大きな問題になっていますよね。
そこに一石を投じる新たな試みとなるわけですが、この記事では使い方や使える範囲など、まとめて解説してゆきます。
Unlimited Potential代表 佐藤旭
ブログ・Webメディア集客の専門家 / 書籍「UP-BLOG」著者(厚有出版)
広告収益のみを狙う「ブロガー型メディア」ではなく、同一ブログ上にて物販・コンテンツ販売・自社オンラインサロン販売・自社コンサルティングサービス販売を多面展開する「集客用資産メディア」の構築を個人・法人クライアントに指導するこの道10年の専門家。
Metaのサウンドコレクションとは何?
サウンドコレクションとは、Facebookが米国時間で2017年12月8日よりスタートさせた、動画用のBGM・エフェクト音・ヴォーカル素材を無料配布するサービスです。
YouTubeを筆頭に爆発的に増えた動画投稿ですが、常に問題視されているのが著作権です。
実はカラオケの歌ってみたですら、曲と歌詞に著作権が発生するためにヴォーカルが違っても削除対象となってしまいます。
これはYouTubeに限った話ではなく、Facebookでも動画投稿のBGMにアーティストの曲を使用したが為に削除される流れになってきています。
著作権がある以上、当たり前ではありますが、特に動画投稿をされている方が頭を悩ませるのがBGMの用意ですよね。
そこでこの度、Facebookが予めライセンス料を支払い、ユーザーに無料で提供するサービスに踏み切ったわけです。
ユーザーにとってアーティストのBGMを無料で利用できるようになったことは、大きなメリットとなりますが、「Facebook側が動画マーケティングに本腰を入れてきた」という事も言えるのではないかとみられています。
この記事をまとめた時点での配信しているBGM総数は1000以上。
BGM以外にも例えばページをめくる音等のサウンドエフェクトも1500以上配布しています。
- ロック・ラテン・ポップ・エレクトロ等24ジャンル。
- ロマンチック・アグレッシブ・セクシー等21モード。
- ヴォーカルの有無
用途に合わせ、多ジャンルの曲が配布されているのが魅力的ですね。
ダウンロードしたBGMの使用範囲はどこまで?
Facebookサウンドコレクションは楽曲を選択しダウンロードして利用する事が出来ますが、使用範囲がFacebookないしはInstagramに投稿するコンテンツに限定されています。
その為、例えばYouTubeへの投稿やセールス用のLPに流用することは禁止されています。
本来、アーティストの楽曲を使う為にはライセンス料を支払う必要があります。
そこをFacebook社が予めライセンス契約をした上で無料配布しているものであり、著作権が放棄されているわけではない。という事は覚えておく必要がありますね。
サウンドコレクションは非排他的に無料の音声コンテンツを提供するサービスであり、サービス利用者はこの高品質な録音の音声を使ってFacebookの動画コンテンツをよりよいものにすることができます。サウンドコレクションで取得できる音声コンテンツは無料で使用できますが、本規約に基づき付与されるライセンスは、本規約およびFacebook利用規約(SRR)の対象となります。また、かかる音声コンテンツは、Facebookプラットフォームのみ(サードパーティーサイトに埋め込まれたFacebookプラットフォームへのクリックスルーリンクを含む)で作成、アップロード、配信される動画にのみ使用できます。
⇒公式サイト:サウンドコレクション利用規約より引用
余談ですが、YouTubeには『オーディオライブラリ』と言う独自のサービスが存在します。
利用するプラットフォームにあわせて使い分けが必要なので、要注意です。
サウンドコレクションの利用方法
FacebookサウンドコレクションはFacebookユーザーであれば、だれでも無料で使う事が出来ます。
ただし、アクセスできるのがFacebookページのメニューからなので、予めFacebookページを作っておく必要があります。
サウンドコレクションは、Facebookページの画面上部にある『投稿ツール』クリックで表示されるメニュー『サウンドコレクション』よりアクセスが出来ます。
初回は利用規約の同意画面が表示されます。
よく読んで同意すると、楽曲一覧のページが表示され、利用が出来るようになります。
全トラックは、ページ上で視聴が可能なので、気に入ったものだけをダウンロードできる仕様になっています。
尚、配信形式は『m4a』です。
この記事をまとめた時点では、形式の選択はできませんでした。
ダウンロードをしたら、後は動画編集に使うだけ。
尚、クレジット表示の義務化については触れられていない為、掲載は不要と思われます。
まとめ 動画投稿の強い味方!サウンドコレクションは利用価値あり!
という訳で、リリースして間もない『Facebookサウンドコレクション』についてお話してきました。
現時点では世界的に超有名なアーティストの楽曲は提供されていませんが、今後どうなるかも注目ですよね。
とは言え、動画コンテンツの主役はBGMではないので、役割をしっかりと果してくれる音源を無料で使える本サービスは、利用価値が大いにあるのではないでしょうか。