この記事では、Gemini Gemの作り方を、作成手順そのものよりも「呼び出すだけで動く」状態をつくるためのカスタム指示の設計を軸にお伝えします。あわせて、無料での利用条件、スマホでの編集、注意点、一人社長・個人事業主向けの活用例5選までまとめて整理します。
2026年のアップデートで、Gemini Gemの作成・利用が無料ユーザーを含む全ユーザーに開放されました。しかし筆者自身、これまでGeminiのパーソナライズ設定と自作のプロンプトを組み合わせて活用してきたため、Gemの存在は知りつつも「パーソナライズ設定で十分では」と感じていたのが正直なところです。運営メディアの記事は23年以降すべてAIを併用して制作しており、日々の業務でGeminiを使い込むなかで、この判断が本当に正しいのかを改めて検証しました。
そこで、Gemという機能を本格的に理解し、自分のビジネスに取り入れるために調べ・試したことをまとめてみました。同じように「Gemを使ってみたいが、何から始めればいいか分からない」というかたと一緒に整理していければと思います。
この記事で分かること
- Gemini Gemの概要と、通常のGeminiとの違い
- 無料で使うための利用条件と、作成前に確認しておくこと
- カスタムGemを作成する4ステップの手順
- 「呼び出すだけで動く」Gemにするカスタム指示の書き方と失敗例
- 一人社長・個人事業主向けの具体的な活用例5選
- 編集できないときの対処や、パーソナライズ設定との組み合わせ方
Gemini Gemとは専用AIアシスタントを作れる機能
Gemini Gemとは、Googleの生成AI「Gemini」に搭載されている機能で、特定のタスクや目的に特化した専用のAIアシスタントを自分で設計・作成できるものです。毎回同じ指示をチャット欄に入力する手間がなくなり、あらかじめ設定した内容に基づいてGeminiが動いてくれます。
まずGeminiそのものの基本的な使い方や、無料版・有料版の違いからおさらいしたいかたは、以下の記事もあわせてご覧ください。
Gemini全体の基礎知識や日常業務での活用シーンを先に押さえておくと、Gemの理解がスムーズになります。
▶︎ 関連記事:【初心者向け】Geminiの使い方を基礎から解説!Google AIを今日から始める全手順
通常のGeminiとGemの違い
通常のGeminiは、チャット欄に質問や指示を入力するたびにゼロから会話をスタートします。Geminiが優秀であっても、「いつもこのトーンで書いてほしい」「自社の業種を前提に答えてほしい」といった文脈は、毎回伝え直す必要があります。
Gemは、その繰り返しの指示をあらかじめ設定しておける仕組みです。一度カスタム指示を書いておけば、呼び出すだけで最初からそのルールに沿って動いてくれます。
| 項目 | 通常のGemini | Gemini Gem |
|---|---|---|
| 文脈の引き継ぎ | 毎回ゼロから入力が必要 | カスタム指示を常に保持 |
| 専門性の設定 | 都度プロンプトで指定 | 役割・スタイルを事前設定 |
| 用途 | 汎用的な質問・会話 | 特定業務・タスクに特化 |
| 複数の使い分け | 単一の対話画面 | 複数のGemを作成・切り替え可能 |
※↔スワイプして表を見る
たとえば「ライティングサポートGem」と「問い合わせ返信Gem」を別々に作っておけば、それぞれの専門家のように業務ごとに使い分けられます。
プリメイドGemと自作Gemの使い分けかた
GemにはGoogleがあらかじめ用意したプリメイドGemと、自分で設計するカスタムGemの2種類があります。プリメイドGemには、コーディングアシスタントや学習サポート、ブレインストーミングなど汎用的なものが揃っています。
まずプリメイドGemを試してみて、「もう少し自分の業務に合わせたい」と感じたタイミングが、カスタムGemを作り始める目安です。
使い分けのポイント
- Gemの操作感を試したい → プリメイドGemから始める
- 特定業務・特定スタイルに合わせたい → カスタムGemを新規作成する
- プリメイドGemを自分好みに調整したい → カスタム指示を上書きして保存する
Gemを作る前の準備と無料での利用条件
作り方に入る前に、自分の環境でGemが使えるかどうかと、作成時の前提を確認しておきましょう。ここを押さえておくと、いざ作り始めてから「作成ボタンが見当たらない」といった手戻りを防げます。
無料アカウントでも作成・利用が可能
2026年のアップデートにより、無料のGoogleアカウントでもGemの作成・利用ができるようになりました。個人事業主が使い始めるうえで、初期費用の心配はありません。
個人のGoogleアカウントでGemを作成・使用するには、13歳(またはお住まいの国で定められた年齢)以上である必要があります。(出典:Gemini アプリ ヘルプ「Gem を使用する」)
作成はウェブ、使用はスマホでも可能
Gemの作成・編集はパソコンのウェブ版が基本で、細かなカスタム指示の調整はウェブ画面のほうが進めやすくなっています。一方で、いったん作成したGemは、スマホのGeminiアプリからも呼び出して使えます。
外出先ではスマホで作成済みのGemを使い、腰を据えた設計や修正はパソコンで行う。この役割分担を意識しておくと、作成の途中で戸惑わずにすみます。スマホでのGem作成・編集のこまかな操作は、後半の「編集できないとき」のセクションでも補足します。
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Gemini Gemの作り方4ステップ
Gemini Gemの作り方は、操作自体はシンプルで簡単に作れます。ただし、特にステップ2のカスタム指示の入力が品質を大きく左右します。まず全体の流れを把握しておきましょう。
ステップ1 Gem作成画面の開き方
Geminiにログインした状態でサイドメニューを開くと、「Gemを表示」という項目があります。クリックするとGemマネージャーの画面に移動し、既存のGemの一覧とともに「新しいGemを作成」ボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると、Gem Builder(Gem作成画面)が開きます。左側に指示の入力欄、右側にプレビュー画面が並んだレイアウトです。
ステップ2 名前とカスタム指示の入力
Gem Builder画面では、まずGemの名前を入力します。何のGemかが一目でわかる名前にしておくと、複数作成したときの管理がしやすくなります。
続いてカスタム指示(システムプロンプト)を入力します。ここが最も重要なステップで、Gemの品質はカスタム指示の内容でほぼ決まります。Googleが推奨する指示の観点は次の4つです。
- 目的(このGemは何をするためのものか)
- 動作(どんな行動・対応をしてほしいか)
- 形式(回答のスタイル・長さ・構成)
- 制約(してほしくないことは何か)
カスタム指示の具体的な書き方は、次のセクションで詳しく整理します。
ステップ3 プレビューでの動作テスト
カスタム指示を入力したら、画面右側のプレビューで実際に試しながら確認します。作成中のGemにテスト用のメッセージを送ると、想定通りの動作をしているかどうかをその場で確認できます。
この段階で「なんか違う」と感じたら、左側の指示文を修正してすぐ再テストができます。一発で完璧にしようとせず、テストと微調整を繰り返しながら精度を上げていくのが、品質を高めるためのポイントです。
ステップ4 保存とGemの呼び出し
テスト結果に満足したら、「保存」ボタンをクリックして完成です。保存されたGemはGemマネージャーに追加され、サイドメニューから呼び出せるようになります。
保存後もカスタム指示はいつでも編集できます。使いながら気になった点を少しずつ改善していくのが、長く活用できるGemの育て方です。
【AI活用】指示文の草案をGeminiに作らせる方法
カスタム指示を一から書くのが難しく感じる場合、Gemのカスタム指示そのものをGeminiに作ってもらう方法があります。手書きでゼロから考える代わりに、通常のGeminiに条件を伝えて草案を出させ、それを土台に整えるやり方です。
通常のGeminiに対して、以下のような指示を送るだけです。
・丁寧でプロフェッショナルなトーン
・提案の背景、根拠、次のステップを必ず含める構成
・500〜600文字程度に収める
Geminiが指示文の草案を生成してくれるので、それをGem Builderの指示欄に貼り付け、自分の業務に合わせて調整します。設計にかかる時間を短縮できるうえ、役割・文脈・制約・出力形式の4要素を網羅した構造的な指示文が出てくるため、初めてGemを作るかたにも取り入れやすい方法です。
「呼び出すだけで動く」Gemにするカスタム指示の書き方
Gemの品質はカスタム指示の質に比例します。指示があいまいだと、作成した後に「思ったより使いにくい」「なんとなく使わなくなった」という状況が起きてしまいます。呼び出すだけで動く状態にするために、指示文の基本要素と、陥りやすい失敗パターンを整理します。
カスタム指示に含める4つの要素
① 役割(Role)
Gemにどの専門家を演じてほしいかを決めます。「あなたはBtoBマーケティングの専門家です」のように具体的に設定します。抽象的な「親切なアシスタント」より、業種や業務に紐づいた役割のほうが精度が上がります。
② 背景・文脈(Context)
使う側のビジネス状況を伝えます。「私は従業員3名のコンサルティング会社を運営しています」「主な顧客は中小企業の社長です」といった情報があると、回答の精度が上がります。
③ 行動の制約(Constraints)
やってほしくないことを明記します。「箇条書きだけの回答はしない」「根拠のない断言はしない」「回答は500文字以内にする」など。制約を書いておくと、Geminiが余計な情報を付け加えるのを防げます。
④ 出力形式(Output Format)
回答の構成や体裁を指定します。「必ず件名・本文・締めの3部構成で答える」「最後に次のアクションを提示する」「HTMLタグは使わない」など。出力形式を固定すると、結果が安定して使い勝手が上がります。
この4要素をそのまま埋められるテンプレートが、以下の基本形です。
文脈:私は〇〇業の個人事業主で、主に〇〇をしています
制約:〇〇はしない。回答は〇〇文字以内
出力形式:必ず〇〇を含め、〇〇の構成で答える
この基本構造を理解したうえで、自分のビジネスですぐ使える具体的なテンプレート集がほしいかたは、以下の記事の指示例をそのままコピペしてご活用ください。
役割・文脈・制約・出力形式を埋めた実例が9パターン揃っているので、書き出しの手間を減らせます。
▶︎ 関連記事:Geminiカスタム指示のおすすめ設定9選、コピペで使えるテンプレート集
よくある失敗パターンと改善のポイント
カスタム指示でよく見られる失敗を4つ挙げます。自分のGemや普段のプロンプトに当てはまる点がないか確認してみてください。
【失敗パターン1】目的が曖昧すぎる
「親切で役立つアシスタントです」のような指示は汎用的すぎて、通常のGeminiとほぼ変わりません。「〇〇業向けに特化した提案書の文章作成アシスタント」のように、用途を具体的に絞ることが改善の第一歩です。
【失敗パターン2】制約を書いていない
してほしくないことを明記していないと、Geminiが親切心から余計な情報を付け加えることがあります。「箇条書きのみの回答は避ける」「専門用語を使う場合は必ず注釈を入れる」など、NG行動を指示文に加えると安定性が高まります。
【失敗パターン3】出力形式が未指定
毎回異なる構成で答えが返ってきて使いにくさを感じるケースです。「必ず件名・本文・締めの3部構成で答える」のように出力形式を決めておくと、結果が安定して業務に定着しやすくなります。
【失敗パターン4】制約を厳しくしすぎて文章がぎこちなくなる
制約を詳細に設定しすぎると、回答がカタコトのような不自然な文体になってしまうことがあります。制約は「してほしくない最低限のこと」に絞り、細かすぎるルールは設定しないほうが自然な文章が出やすくなります。数を減らして様子を見ながら、必要なものだけ追加していきましょう。
「Gem Builder」の発想でカスタム指示を磨くコツ
カスタム指示の質をさらに高めたい場合は、Gemを使ってGemのカスタム指示を評価・改善させるという発想が使えます。「GemにGemを作らせる」メタプロンプトの考え方で、指示文づくりを支援するGem Builder的な役割のGemを一つ用意しておくイメージです。
手順は以下のとおりです。
- 現在使っているカスタム指示文をコピーする
- 通常のGeminiに「以下のカスタム指示を評価し、役割・制約・出力形式の観点で改善案を提示してください」と送信する
- 改善案を参考に指示文を修正し、Gem Builderで更新する
この方法だと、自分では気づかなかった指示の曖昧さや漏れを見つけられます。AIによるセルフレビューを定期的に行う習慣が、Gemの品質を長期的に保つうえで役立ちます。
スマホでGemを作成・編集するときのポイント
「外出先のスマホだけでGemを作りたい」という声もよく聞きます。前述のとおり、Gemの作成・編集は基本的にパソコンのウェブ版で行う設計になっています。スマホのGeminiアプリは、作成済みのGemを呼び出して使う用途が中心です。
そのため、スマホで作り方を試す場合も、細かなカスタム指示の入力や修正はパソコンのブラウザから行うと進めやすくなります。まずパソコンで土台となるGemを作り、日々の呼び出しはスマホで、という運用が実用的です。
一人社長・個人事業主向けGemの活用例5選
ここでは、実際に業務で使いやすいGemの活用例を5つ紹介します。業種を問わず応用できるものを選んでいますので、自分のビジネスに置き換えながら読んでみてください。一部にはそのまま試せるカスタム指示の例も添えています。
さらに網羅的な業務シーン別の活用例や、コピペで使えるカスタム指示のテンプレート集は、以下の記事に一覧としてまとめています。
本記事の5例に加えて、より多くの業務シーンとテンプレートを一気に確認したいかたはこちらが便利です。
▶︎ 関連記事:Gemini Gem活用例、5つのおすすめとテンプレートを一挙公開
活用例1 問い合わせ返信を効率化するGem
顧客からの問い合わせに対して、自社のサービス内容・トーン・よくある回答パターンをカスタム指示に設定しておきます。問い合わせ内容を貼り付けるだけで、自社スタイルに合った返信文の草案が出てきます。返信品質のばらつきを減らしつつ、文章を考える時間を短縮できます。一件あたりの返信に時間がかかる業種(相談業・士業・コンサルティングなど)で特に効果が出やすい活用です。
文脈:当社は個人向けの〇〇サービスを提供しています。丁寧で落ち着いた対応を重視します
制約:断定的な約束はしない。分からない点は「確認のうえ折り返す」と伝える
出力形式:件名、挨拶、回答本文、締めの4部構成で作成する
活用例2 ブログ・SNS投稿の下書きを効率よく作るGem
自社のブログやSNSで使っているトーン・テーマ・ターゲット読者をカスタム指示に設定しておきます。キーワードや伝えたいメッセージを箇条書きで投げるだけで、自分らしい文体の下書きが出てきます。「書く作業」から「編集する作業」に変わることが、コンテンツ制作の効率化で最も実感しやすい変化です。
文脈:読者は40代の個人事業主で、専門的すぎない実務目線の発信を好みます
制約:煽る表現や誇張はしない。専門用語には短い補足を添える
出力形式:タイトル案を3つ出したうえで、本文の下書きを指定のトーンで作成する
下書きをGemに任せたあと、検索エンジンに評価され読者の心を動かす記事へと人間が仕上げる進め方については、以下の記事が参考になります。
AIに任せる部分と人間が仕上げる部分の線引きを、ハイブリッド戦略として具体的に解説しています。
▶︎ 関連記事:AIブログ作成は丸投げ厳禁!アクセスされる記事を量産するハイブリッド戦略とは
活用例3 専門用語を分かりやすく説明するGem
クライアントや社内に対して専門的な内容を平易な言葉で伝える機会が多い業種では、「専門用語を〇〇業の知識がない40代の経営者に伝わる言葉で言い換える」というカスタム指示のGemが役立ちます。資料作成や説明文の作成がスムーズになり、顧客の理解度に合わせた言葉遣いで説明できるかどうかは、信頼関係の構築に直結します。
文脈:相手は〇〇業の知識がない40代の経営者です
制約:カタカナ語を多用しない。1文はできるだけ短くする
出力形式:まず結論を一言で示し、次に身近な具体例を1つ添えて説明する
活用例4 ルーティン業務の指示文のGem化
毎月・毎週同じフォーマットで作る文書(月次レポートの文章、議事録の整形、見積書の文言など)は、Gemに任せられる代表的な業務です。一度カスタム指示を整えておけば、担当者が変わっても同じ品質のアウトプットを出し続けられます。業務の属人化を防ぐ観点でも有効で、少人数で回している組織ほど効果を感じやすい活用です。
文脈:毎月同じ形式で月次レポートや議事録を作成しています
制約:事実にない内容は補わない。フォーマットは毎回統一する
出力形式:見出し、要点、次のアクションの3ブロックに整形する
活用例5 チーム共有Gemで社内ナレッジを統一
GeminiのGemには、チームメンバーと共有する機能もあります(Google Workspace環境での共有)。営業トーク・お客様対応の方針・よく使うフォーマットをGemに落とし込んでチームで共有すれば、社内のナレッジを統一する仕組みとして活用できます。チーム全員が同じ基準で動ける状態は、少人数チームの生産性を上げるうえで大きな意味があります。個人のノウハウをGemというカタチで組織に残せる点が、チーム共有の最大のメリットです。
文脈:少人数チームで、お客様対応のトーンを統一したいと考えています
制約:担当者個人の主観だけで判断しない。決められた方針に沿う
出力形式:想定される質問と、それに対する模範回答をセットで提示する
Gemを使うときの注意点3つ
Gemは便利な一方で、業務で使うからこそ気をつけたい点があります。作ったあとに困らないよう、あらかじめ次の3点を押さえておきましょう。
生成された回答のファクトチェックを欠かさない
生成AIには、事実と異なる内容をもっともらしく出力するハルシネーションという特性があります。Gemに役割を設定しても、出力が常に正しいとは限りません。数値・固有名詞・法的な情報などは、そのまま使わず必ず自分で確認する習慣をつけると安心です。
機密情報・個人情報の取り扱いに注意
Gemのカスタム指示やチャットに入力する内容には、顧客の個人情報や社外秘の情報を安易に含めないよう注意します。特に個人向けのプランと業務向けのプランでは、データの取り扱い範囲が異なります。業務で本格的に使う場合は、データ保護の観点からGoogle Workspace版の利用も選択肢になります。
共有するときは権限設定に注意
チームでGemを共有する場合は、誰がそのGemを使えるのかという権限設定を必ず確認します。共有範囲を広げすぎると、意図しない相手にカスタム指示の内容まで見られてしまう場合があります。共有はメリットが大きい一方で、範囲の管理をセットで考えておくことが、安全に運用するうえで大切です。
Gemが編集できない・削除したいときの対処
「作ったGemが表示されない」「編集できない」「不要になったGemを削除したい」という場面もあります。慌てずに、次のポイントを確認してみてください。
つまずいたときに確認したいこと
- Gemが見当たらない → サイドメニューの「Gemを表示」からGemマネージャーを開き、一覧を確認する
- 編集できない → スマホアプリではなくパソコンのウェブ版から編集を試す
- 削除したい → Gemマネージャーの各Gemのメニューから削除を選ぶ
- 保存できない → カスタム指示が長すぎないか、通信環境に問題がないかを確認する
Gemの作成・編集はウェブ版が基本のため、うまくいかないときはまずパソコンのブラウザで操作し直すと解決するケースが多くあります。それでも表示されない場合は、時間をおいて再度Gemマネージャーを開いてみましょう。
パーソナライズ設定との組み合わせが効果的
GeminiにはGemのほかに、パーソナライズ設定という機能があります。筆者自身、これまでパーソナライズ設定と自作プロンプトを組み合わせて活用してきたため、「パーソナライズ設定があれば十分では」と感じていたのも正直なところです。ただ改めて整理してみると、2つの機能は役割が異なり、組み合わせることでGeminiの活用効果がさらに高まると分かりました。
パーソナライズ設定とGemの役割の違い
パーソナライズ設定は、Gemini全体の応答スタイルや基本情報をまとめて設定する機能です。職業・好み・よく使う言語スタイルなどを登録しておくと、どのチャットでも一定のパーソナリティを保ってくれます。一方、Gemは特定業務に特化した専用の指示を持つ個別のアシスタントです。
| 項目 | パーソナライズ設定 | Gemini Gem |
|---|---|---|
| 適用範囲 | Gemini全体に常時適用 | そのGemを呼び出したときのみ |
| 用途 | 基本的なスタイル・背景情報の設定 | 特定業務・タスクへの特化 |
| 指示の詳細度 | シンプルな基本設定 | 詳細な役割・制約・形式の設定 |
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2つの機能を組み合わせた活用の流れ
実用的な使い方は、パーソナライズ設定で「自分の基本情報」を設定し、Gemで「個別業務の専用指示」を設定するという組み合わせです。
たとえば、パーソナライズ設定で「私は40代のコンサルタントで、フォーマルすぎない丁寧な文体を好む」という情報を登録しておきます。そのうえで「提案メールGem」を作ると、基本の文体はパーソナライズ設定が担保し、提案メール特有の構成はGemのカスタム指示が担保する、という二重の設計になります。
パーソナライズ設定とGemは競合する機能ではなく、土台と専用ツールの関係と整理しておくと使い分けがしやすくなります。パーソナライズ設定をすでに活用しているかたは、次のステップとして一つGemを作ってみると進めやすいです。
パーソナライズ設定そのものの手順を先に整えておくと、Gemとの組み合わせがより活きてきます。
▶︎ 関連記事:Geminiパーソナライズ設定のおすすめ手順と自分専用AIの作り方
GemとChatGPTのGPTsの違い
Gemと似た機能に、ChatGPTのGPTsがあります。どちらも「特定の役割を持たせた専用AIを作る」点は共通しています。大きな違いは、ベースとなるAIと、周辺サービスとの連携先です。
| 項目 | Gemini Gem | ChatGPT GPTs |
|---|---|---|
| ベースのAI | Google Gemini | OpenAI ChatGPT |
| 連携しやすいサービス | Googleドライブなどのワークスペース | 独自の外部連携・公開マーケット |
| 向いている使い方 | Google環境で業務を回すかた | ChatGPTを軸に使うかた |
※↔スワイプして表を見る
普段からGmailやGoogleドライブを使っているなら、同じGoogle環境でつながるGemのほうが業務に馴染みやすいでしょう。すでにChatGPTを軸に使っているなら、無理に乗り換える必要はありません。自分が日常的に使っているツールに合わせて選ぶのが実用的です。
Gemini Gemに関するよくある質問
Q1:Gemは無料で使えますか?
無料で使えます。2026年のアップデート以降、無料のGoogleアカウントでもGemの作成・利用ができるようになりました。より高度な利用や業務での共有を求める場合に、有料プランやGoogle Workspace版が選択肢になります。Q2:作れるGemの数に上限はありますか?
個人利用の範囲では、複数のGemを作成して業務ごとに使い分けられます。用途別に分けて作っておくと管理しやすいため、まずは使用頻度の高い業務から一つずつ作るのがおすすめです。Q3:作ったGemはスマホでも使えますか?
使えます。作成・編集はパソコンのウェブ版が基本ですが、保存したGemはスマホのGeminiアプリから呼び出して利用できます。設計はパソコン、日々の呼び出しはスマホという運用が実用的です。Q4:GemとChatGPTのGPTsはどう違いますか?
どちらも専用AIを作る機能ですが、ベースとなるAIが異なります。GemはGoogle Gemini、GPTsはChatGPTが土台です。Google環境で業務を回すならGem、ChatGPTを軸に使うならGPTsが馴染みやすい選び方です。Q5:作成したGemのカスタム指示は後から変更できますか?
変更できます。Gemマネージャーから対象のGemを開き、カスタム指示を編集して保存し直すだけです。使いながら気づいた点を少しずつ反映していくと、精度が上がっていきます。まとめ
Gemini Gemの作り方で押さえておきたいこと
- Gemは特定業務に特化した専用AIアシスタントを作れる機能で、2026年のアップデート以降は無料でも利用できる
- 作り方は4ステップ(作成画面を開く→名前と指示の入力→テスト→保存)だが、カスタム指示の設計が品質を左右する
- カスタム指示には役割・文脈・制約・出力形式の4要素を含める。制約は厳しくしすぎず必要最低限に絞る
- 指示文の草案はGeminiに作らせ、Gem Builderの発想でセルフレビューすると精度が上がる
- パーソナライズ設定と組み合わせると、土台と専用ツールの二重構造でより自分仕様に仕上がる
Gemini Gemは、一度設計してしまえば、その後は呼び出すだけで動いてくれる実用的な仕組みです。「AIを便利に使っている感覚」で終わらせず、業務の一部をAIに任せる設計ができている状態を目指すうえで、Gemは有力な選択肢のひとつになります。
まずは一つ、自分の業務で繰り返し行っている作業を支援するGemを作ることから始めると、可能性がより具体的に感じられます。パーソナライズ設定をすでに活用しているかたは、それを土台にGemを追加して、実際に使ってみてください。
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