この記事では、ブログとメルマガは同じ内容でも大丈夫なの?と言うことで悩んでいる方の為に、メルマガの文章を上手に流用して読まれるブログにする方法を解説をします。
ブログをやられている方の中には、メルマガも同時にやられているケースがありますよね。
私もそうです。
ブログを使った集客方法では、ブログからメルマガへ見込み客を集客し、そこからオファー・セールスへと繋げる活用方法がポピュラーですよね。
今1リスト単価(一人にメルマガ登録をしてもらう為にかかる広告費の事を指します)が2~3,000円と言われていますから、ブログから広告費をかけずに集客が出来るようになると、コスト面だけでもかなりの恩恵があります。
しかし、ブログとメルマガを並行されている方の多くの悩みは「同時進行が大変だ」と言うことだと思います。
忙しい時間の合間を縫って、執筆するわけですから、1通書きあげるだけでも結構な負担です。
そんな時、「メルマガの内容をブログに転記しよう」と丸々コピペされる方がいますが…もしブログから集客をされたいのであれば、この方法はお勧めしません。
なぜなら、ブログとメルマガでは役割が異なる為、メルマガをそのまま転記してもブログ読者には伝わらず読まれないからです。
ただし、これがダメという訳ではなく「コツ」を掴んで手を加えれば、殆どコピペに近い形でも流用することが可能です。
では、どうすればメルマガ配信とブログ更新を並行して行ってゆけるのか、メルマガ文章の活用方法を解説をしてゆきますね。
実はこのブログの記事の多くは元々メルマガがベースになっているものが多くあります。
やり方ひとつでブログでも読まれる記事にする事が出来るので、ぜひ試してみてください!
なお、ブログで集客をしたい方に向けて以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご活用ください!
→ブログの集客方法を歴10年のプロが徹底解説!成功へのステップとコツはこれだ!
Unlimited Potential代表 佐藤旭
ブログ・Webメディア集客の専門家 / 書籍「UP-BLOG」著者(厚有出版)
広告収益のみを狙う「ブロガー型メディア」ではなく、同一ブログ上にて物販・コンテンツ販売・自社オンラインサロン販売・自社コンサルティングサービス販売を多面展開する「集客用資産メディア」の構築を個人・法人クライアントに指導するこの道10年の専門家。
この記事の目次
メルマガとブログの違いとコピペをお勧めしない理由
まずは、なぜメルマガの文章をまるまるコピペをお勧めしないのか。ということについてお話をします。
お勧めしない理由を簡単に言うと、ブログとメルマガはそれぞれ役割が異なるからなんです。
その為、メルマガの文章の転記はブログではほとんどの場合、読まれません。
詳しく理由を役割と言う視点で解説しますね。
ブログはプル型で役割は『集客の入口』
ブログは「プル型メディア」と呼ばれ、受け身のメディアです。
基本的にブログは検索エンジンからのアクセスを集める(見込み客を引き寄せる)ことが目的で運用される為、検索をするユーザーが求める形で情報を提供することが主な役割となります。
検索エンジンから特定のキーワードでの検索結果で上位表示させ、そこからアクセスを集められるようにする事を、『SEO対策』対策と言いますが、言い換えるならブログから新規で集客をするのならSEO対策をしてナンボという事です。
その為、検索されない情報であったり、SEOに適さない構成の文章は、は更新をしても集客にはつながりにくい傾向がある訳です。
同時に検索経由でアクセスをされる方は、初見のケースが多い為、あなたが何者なのかを知りませんし、興味を持っていません。
ですので、例えばプライベートなお話を書いても「そんな情報しりたくない」と読んでもらえない訳です。
(定期的に訪問してくださる「ファン」であれば話は変わりますが、新規向けではない。という意味です。)
また、メルマガは大抵の場合「継続して購読している」ことを前提に書かれることが多いため、メルマガ1本だけだと話の流れが伝わらない事も理由に挙げられます。
ブログの特徴
- 新規向け
- 検索を意識する必要がある
- あなたの事を知らない読者が多い(興味が無い)
- SEO対策をしないとアクセスが集まらない
メルマガはプッシュ型で役割は『見込み客と信頼関係を築く事』
これに対し、メルマガは『プッシュ型メディア』と呼ばれ、攻めのメディアです。
ブログとの一番の違いは、読者が待っている状態に対してこちら側が情報を発信・提供をするという点です。
メルマガは、ブログなどを経由して「あなたの情報が欲しい」「あなたの話を聞きたい」と自ら進んで登録をして下さった方が読者なので、検索(SEO対策)も情報に特化した内容である事にも意識する必要がありません。
だからと言って何を配信してもいいわけではありませんが、基本的にあなたが何者なのかを何となくでも知っている方が読者です。
ですので例えば、プライベートな話題をたまにする事で、親近感を持ってもらうことができます。
同時にメルマガは「継続して購読されている事」が前提になるケースが多いため、話が1つ1つ短くて「続きは明日」という内容でも問題はありません。
また、「あなたからの情報が欲しい」と登録をしてくださっているわけですから、セールスをしても効果がある訳です。
メルマガの特徴
- リピーター
- 検索を意識する必要がない
- あなたの事をある程度知っている読者が多い(興味がある)
- SEO対策を意識する必要が無い
以上の違いがある事から、メルマガをまるまる転記してもブログは読まれにくく、新規アクセスにはつながりにくいと言うことが言える訳です。
ただし、メルマガの文章をブログに転記する際、これからお話するポイントを押さえて頂ければ、読んでもらい、アクセスを集めてくれる記事へと活用する事が出来るようになります。
さすがにコピペよりは労力がかかりますが、新規で記事を書くよりもずっと楽ちんなので、お勧めです!
メルマガを読まれるブログとして活用する7つのコツ
では、どの様にすればメルマガをアクセスが集まる記事として流用することができるのか。
実際に私が行っていることを解説します。
メルマガ文章を流用することを前提に解説しますが、検索されないであろう情報は基本的にメルマガだけでの配信にとどめることをお勧めします。
例えば日常的な内容・出来事です。
もちろん、書き方はありますが根本的にメルマガと異なるので、ここでは割愛します。
タイトルを見直す
まずは、タイトルです。
メルマガの場合は「開封してもらう」事が目的でタイトルをつけることが多いので、例えば…
- 実は…告白します
- 本当は教えたくないここだけの話
- なぜ頑張っても成果が出ないのか
と言う様な「え、なになに?」と思ってもらえるインパクト狙いや、抽象度が高い表現を使っても問題ありません。
読者はあなたからの情報を待っている状態なので、例え中身が想像できなくても「今日はどんな内容だろう!」と開封してもらえる可能性が高いですよね。
対してブログの場合は、『キーワード』を使い、『具体的な言葉』で理解できるタイトルである事が求められます。
なぜなら、ブログの読者は「具体的な情報」をともめている為、抽象的な表現ではそれが伝わらないからなんです。
ですので、転記をするメルマガ文章の要点を2~3のキーワードにまとめ、タイトルでも端的に記事の概要が分かるようにします。
メルマガと違い、こちらが発信する情報がブログ訪問者に有意義である(価値がる)と言うことが伝わらないと、誰も読もうとはしてくれないのです。
冒頭の文章で記事の概要を述べる
メルマガは、購読者は読むことを前提に開封してくれますが、ブログは読むかどうかを冒頭の文章+見出し(ざっと流し読み)で判断されます。
ですので、冒頭で長い自己紹介や最近の出来事、小ネタなどがあると、「え、この情報いらないんだけど」「もしかしてほしい情報が無いのではないか」と思われてしまい、閉じられてしまいます。
ブログは開いて5秒で読み進めるかどうかを判断するといわれています。
読み進めてもらう為には、ページを開いてもらった後に「この記事は自分が読む価値がある記事だな」と思ってもらえるよう、相手に概要を伝えられるかどうかで精読されるかが決まってしまうと言う訳です。
また、ブログの冒頭では記事の概要だけではなく、
「この記事を読む方はきっとこんな情報を探していたんですよね?」
「こんな事に困っているんですよね?」
と問題提起をした上で
「その解決策がこの記事にあるから、読み終わるとこうなるよ。」
と精読後の未来もセットで提示するとより精読率を上げることができます。
また、ブログでは「ディスクリプション」といって、記事の概要を設定し検索結果画面で表示させることができます。
120文字ないしは240文字で表示がされますので、検索を意識される場合は、冒頭の文章とセットで掲載をするとベターです。
見出しタグ(H2〜H6)を使う
メルマガはもともと文字だけのメディアなので、長文でも読んでもらえます。
しかし、ブログの場合は「どこに」「どういった情報があるのか」がざっと流し読みで分からないと、欲しい情報がどこにあるのかが分からない為、読んでもらうことができません。
ですので、ブログ用の記事にする時は、要点を見出し(H2タグ)にして使うようにしましょう。
ページもしくはメルマガを開くときの読者の心の中を比較すると…
メルマガが、「うわー今日はどんな情報だろう!楽しみだな!」だとしたら
ブログは、「どこに自分の欲しい情報はあるの?分かりやすく教えてね。」と言う感じです。
読者が横柄だと言うことではなく、読者がメルマガでは受ける側で、ブログでは探す側なので、「目的」がそもそも異なるからです。
ブログでは
- タイトル
- 冒頭文章
- 見出し
この3つが読者が情報を探す際にみる場所です。
ですので、必ず見出しも作ってください。
文章をブログ読者が知りたい順に並べ替える
メルマガは、あなたの情報を受け取りたい方が読むので、言いたい事を書いても読んでもらえる確率が高いです。
また同時に、定期的にメルマガ配信をしていると「前提条件」として前日のメルマガを読んでいる事。などが付く場合がありますよね。
これに対し、ブログはそんなこと知りませんから、あくまでその記事だけでテーマとしている情報を収集することを目的としています。
ですので、例えばメルマガで最初にお知らせを入れている場合は最後にし、あくまで最初は読者が知りたい情報から読み進められるようにすると読まれやすくなります。
※お知らせがある場合はブログのCTAを使う事で集客の導線を作ることができます。
また、メインテーマとそれる話題がある場合は、その個所を削除することもお勧めします。
なぜなら、読者は「テーマに沿った情報」を求めているので、それ以外の情報は邪魔に感じてしまうケースが多いからです。
画像を使う
HTMLメールであれば画像を入れることもできますが、基本的にはメルマガは文字だけの世界です。
メルマガであれば「そういうものだ」と言うことで理解してもらえますが、ブログは違います。
ブログであれば、好きなだけ画像を使う事が出来ますし、読むだけではなく「視覚的に」情報が得られる形態が好まれる傾向にあります。
- 記事の中身を補足する解説画像
- 文章をイメージ化させた画像
等。画像を使う事で、記事をより分かりやすくする事が出来ます。
また、記事内にメリハリもできますのでぜひ画像は使ってください。
重要なところは強調してメリハリをつける
ブログは画像に加え、文字の装飾をする事が出来るので、「ここ大事ですよ」と言う所は太字にしたり、ハイライト、アンダーラインを引くことができます。
ここまででもお伝えしてきたように、ブログは読むだけでなく視覚的に情報が得られることが受け入れられやすい傾向にあります。
また、流し読みされやすい傾向にある為、どこに情報があるのかがパッと見て分かるようにしてあげると、精読率をグッと上げることができます。
改行をブログ用に最適化させる
最後に改行です。
メルマガは元々携帯電話、スマホと言った小さい画面で読まれることが前提なので、20~25文字で改行するといいと言われています。
それ以上の文字数だと、文章の途中で改行されてしまい、読みにくくなってしまうからです。
対してブログの場合、最近はやりテーマですと40文字くらいが1行に入る事。
また、自動改行されるため、メルマガの文章をそのまま転記すると、細切れで読みにくくなってしまいます。
また、ブログの方が横幅があるので、あまりにも寄り過ぎていると読みにくくなってしまうケースもある為、基本的には1つの分説が終わったら改行で問題がありません。
フォントサイズで改行のタイミングは変わってしまいますが、基本的にはメルマガとブログの改行は違うという認識を持っておくと良いですよ。
以上7つがメルマガの文章を転記する際、ブログでも読まれるようにするコツです。
ブログでアクセスが集まり、読まれる文章の組み立て方については『これで解決!恐ろしく読まれるブログ記事の書き方と構成テンプレート』で詳しく解説していますが、基本的にこれらのポイントを押さえてブログ用に再編集をすれば、しっかりとアクセスを集めてくれるようになります。
ここでもう一つ一つコツがあります。
メルマガを今後書く際に、ブログへの流用を前提に予め構成を組み立てておくと、殆ど文章をいじらなくても転記できるようになります。
最近、メルマガでも見出しを作り、構成がブログにそのまま持ってゆけるようにしているのですが、これがめちゃくちゃ楽ちんなのでお勧めです!
この様にして見出しを作ることで、だらだらと長くなりがちなメルマガもメリハリができるので、一石二鳥です!
まとめ メルマガの文章は上手に活用すれば読まれるブログ記事にできる
という訳でまとめです。
基本的にブログとメルマガは読者層と役割が異なる事からメルマガの文章丸々コピペは読まれません。
ですが、以下の7つのポイントを押さえて再構成してあげれば、ブログ上でも読んでもらえる記事にする事が出来ます。
- タイトルを見直す
- 冒頭の文章で記事の概要を述べる
- 見出しを使う
- 文章をブログ読者が知りたい順に並べ替える
- 画像を使う
- 重要なところは強調してメリハリをつける
- 改行をブログ用に最適化させる
最初は少し手間がかかると思われるかもしれませんが、慣れてしまえば予め流用前提でメルマガをかけますから、結構楽ちんですよ!
ぜひお試しください!