AIで作成した記事でも、SEOで評価されます。なぜなら、Googleは記事の作り方ではなく、内容の品質を見て順位を決めると公式に示しているからです。
ただ、ChatGPTなどで記事を書いて公開しているのに、順位もアクセスも動かない状況は珍しくありません。本数を増やしても、問い合わせにつながる記事が1本も生まれないこともあります。
その理由は、AIに任せる工程と、人が持つべき工程の線引きができていないことにあります。AIの出力をほぼそのまま公開すると、誰が書いても同じ内容の記事になり、読者にも検索エンジンにも選ばれにくくなります。
せっかくAIで記事を早く書けるようになったのに、成果につながらないのはもったいないですよね。
そこでこの記事では、AIで作成した記事に対するGoogleの見解を公式情報で確かめたうえで、評価される記事の具体的な作り方を手順に沿って解説します。
これまで12年間、400社以上のSEO・Web集客を支援し、AIツールを3年以上・5,000回以上検証してきた筆者が、ひとりで記事を書いて公開まで担う方が実務で使えるレベルに絞ってまとめました。
AIで作成した記事はSEOで評価されるのか?
AIで作成した記事も、読者の役に立つ内容であればSEOで評価されます。
Googleは、AIを使ったかどうかではなく、記事の品質で順位を決めると公式ブログで明言しています。ただし、検索順位を操作する目的でAIを使うとスパムと判断されます。
境目は「AIを使ったか」ではなく「読者にとっての価値を足しているか」です。
制作方法を問わず品質を評価するというGoogleの方針
Googleは、コンテンツの作り方ではなく品質に重点を置く方針を、2023年2月に公式ブログで示しています。同じ記事のよくある質問でも、AIや自動化は適切に使っている限りガイドライン違反にならないと回答しています。
ここでいう品質の基準が、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)です。Googleはこの4つを満たす、オリジナルで高品質なコンテンツを評価するとしています。つまり、AIで書いたか人が書いたかは評価の分かれ目にならず、E-E-A-Tを満たしているかどうかで決まります。
▶︎ 参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス(Google 検索セントラル ブログ)
検索順位の操作が目的ならスパムポリシー違反
検索順位を操作することが主な目的であれば、AIで作った記事はGoogleのスパムポリシーに違反します。Googleはこの行為を「大量生成されたコンテンツの不正使用」と呼んでいます。
スパムポリシーには、違反の例として、生成AIツールなどを使ってユーザーにとっての価値を足さずに大量のページを作ることが挙がっています。問題にされているのはAIの使用ではなく、価値を足さずに量だけを増やす使い方です。
▶︎ 参考:ウェブ検索に関するスパムポリシー(Google 検索セントラル)
すでにAIで記事を増やしていて順位が動かないかたは、量産のどこで評価を落としているかを先に確かめると、直す順番が決まります。評価を落とした量産サイトのパターンと、設計から見直す方法はこちらで解説しています。
▶︎ 関連記事:AI記事の量産でSEOの成果が出ない理由と設計から見直す方法
AIを使えば順位で有利になる?
いいえ、AIを使ったからといって順位で有利になることはありません。Googleは、AIを使ったことによるランキング上の特別なメリットは無く、評価の対象は作成方法ではなく内容だと回答しています。
AIで記事の本数を増やしても、1本ごとの内容が上位の記事を上回らなければ順位は上がりません。AIで得られるのは書く速さであって、順位そのものではないと考えておくと、使い方を誤りません。
Googleの見解を3行で押さえる
- AIで作成した記事も、内容が良ければ評価される
- 価値を足さずに大量生成すれば、スパムポリシー違反になる
- AIを使っただけで順位が有利になることはない

検索で上位に届かない記事の共通点
上位に届かない記事の共通点は、誰が書いても同じ内容で、読者の状況に合わせた判断と書き手の経験が入っていないことです。
これまで12年間、400社以上の支援を続けてきたなかでも、AIの出力をほぼそのまま公開して順位が動かないケースが多く見受けられます。
筆者自身も、検証を兼ねてAIだけで書いた記事で一時的に順位を得たものの、すぐに下落した経験があります。AIが参照する情報源が偏り、上位の記事を平均したような網羅型の記事にしかならなかったためです。原因を分けると、次の3つになります。
誰が聞いても同じ答えになる内容
AIは、質問に対して一般に正しいとされる答えを返します。そのため、同じテーマで検索上位に並んでいる記事と、似た内容の記事ができあがります。
Googleは、コンテンツの自己評価の質問として「独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているか」を挙げています。上位の記事と同じことを書いた記事は、この問いに「はい」と答えられません。読者から見ても、すでに読んだ記事と同じ内容であれば、その記事を選ぶ理由がありません。
▶︎ 参考:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(Google 検索セントラル)
読者の状況に合わせた判断の欠如
AIは、読者が誰かを指定されなければ、平均的な読者に向けて書きます。平均的な読者に向けた記事は、特定の誰かの悩みには答えきれません。
たとえば、このテーマで検索上位に並ぶ記事の多くは、社内にSEO担当者がいる企業に向けて書かれています。外注費の削減や記事の量産を前提にした説明は、ひとりで記事を書いて公開まで担う事業者の判断材料にはなりません。誰に向けて書くかを決めるのは、AIではなく書き手の仕事です。
確かめていない情報を残したままの公開
AIは、もっともらしい誤りを含む文章を書くことがあります。この現象はハルシネーションと呼ばれます。数値・固有名詞・日付は、とくに確認が必要な箇所です。
誤りを残したまま公開すると、読者の信頼を失います。Googleも、健康・行政・金融のように情報の質が問われるテーマでは、信頼性のシグナルをより重視すると説明しています。事業の信用に関わる記事ほど、事実確認を省けません。
AIに任せる工程と人が持つ工程を分けましょう
情報を集めて整理し、下書きを作る作業はAIに任せ、誰に何を約束するかの決定、体験と一次情報の追加、公開の判断は人が持ちます。
この線引きを先に決めておくと、AIの速さを生かしながら、上位に届かない記事の共通点を避けられます。
| 工程 | AIに任せる | 人が持つ |
|---|---|---|
| 読者と検索意図 | 検索上位の見出しを整理し、読者の疑問を洗い出す | どの読者に何を約束する記事かを決める |
| 構成 | 見出し案を出す | 読者の疑問の順に並べ替え、不要な見出しを削る |
| 本文 | 見出しごとに下書きを書く | 体験・事例・判断基準を足す |
| 事実確認 | 確認が必要な箇所を洗い出す | 公式情報で裏づけを取り、誤りを直す |
| 公開 | 誤字や表記の揺れを見つける | 読者に出してよい品質かを判断する |
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読者と検索意図の設定は人の仕事
読者と検索意図は、書き手が決めてからAIに渡します。AIは検索上位の傾向をまとめることはできても、自分の事業にとってどの読者が大切かは判断できません。
決めるのは、「どんな読者が、何に困ってこのキーワードで検索し、読み終えたときに何ができるようになっていたいか」の3点です。この3点を1文にまとめてからAIに渡すと、出てくる構成と本文の焦点が定まります。
体験と一次情報を足せるのは運営者だけ
体験と一次情報は、AIには書けません。AIが参照できるのは公開済みの情報であり、運営者の事業で起きたことは含まれていないからです。
Googleの自己評価の質問にも、実体験や深い知識に基づいた専門的な知識を示しているかを問う項目があります。
筆者自身は、AIの担当を分析・構成・下書きまでと決め、そこから先を自分で持っています。AIの下書きは一般論に寄りやすいため、自分の経験、実際に感じた落とし穴、コツの補足を書き足してから公開します。
公開してよいかの最終判断
公開してよいかは、人が最後に判断します。記事の内容に責任を持つのは、AIではなく運営者だからです。
ひとりで事業を回していると、確認を省いて公開したくなる場面もあります。それでも、公開のボタンを押す前に一度読み直す工程だけは残してください。この工程で見る項目は、後半の「公開前チェック」にまとめています。
AIで記事を作る具体的な手順
AIで記事を作る手順は、読者の設定、構成案の作成、構成の見直しと本文の生成、体験の追加、事実確認の5つです。
AIに一度で全文を書かせるのではなく、工程ごとに区切って人の判断をはさむことで、評価される記事に近づきます。
- 読者と検索意図を決める
- AIに構成案を作らせる
- 構成を人が直し、見出しごとに本文を書かせる
- 体験と一次情報を足す
- 事実を確かめ、読み直してから公開する

手順1:読者と検索意図の設定
最初に、キーワードと読者、読み終えたときの状態を決めます。ここを決めずにAIに記事を書かせると、平均的な読者に向けた記事になります。
検索意図をつかむには、そのキーワードで実際に検索し、上位の記事がどんな見出しを立てているかを見ます。見出しを抽出するツールを使えば、上位の記事の見出しを一覧で取り出せます。この一覧は、次の手順でAIに渡す材料になります。
検索意図は、上位の記事の見出しに加えて、サジェストキーワードからも読み取れます。サジェストの調べ方と、読者の悩みを見出しの文言に変える手順はこちらで解説しています。
▶︎ 関連記事:サジェストキーワードの調べ方とAI活用で集客できる見出しの作り方
手順2:構成案の作成
構成案は、読者の設定と上位の記事の見出しをAIに渡して作らせます。条件を具体的に書くほど、使える構成案が返ってきます。
あなたはSEO記事の構成を作る編集者です。
次の条件で、記事の構成案(H2・H3)を作ってください。
・キーワード:〇〇
・読者:〇〇(年代、仕事、いま困っていること)
・読み終えたときに、できるようになっていたいこと:〇〇
・検索上位の記事の見出し:(ここに貼り付け)
条件
・見出しは、読者が持つ疑問の順に並べる
・上位の記事に共通する内容を押さえたうえで、上位の記事に無い視点を1つ以上入れる
・各見出しの下に、その見出しで答える結論を1文で書く
各見出しの結論を1文で書かせておくと、次の手順で本文を書かせるときに、冒頭で答えを言い切る文章になります。
手順3:構成の見直しと見出しごとの本文生成
AIが出した構成案は、そのまま使わずに人が直します。読者の疑問の順になっているか、同じことを言っている見出しが無いか、自分の体験を書ける見出しがあるかを確かめます。
本文は、1回で全文を書かせるのではなく、見出しごとに書かせます。実際に使っている感想として、見出しごとに区切ったほうが、1回で全文を書かせるよりも中身の薄い段落が減ります。一度に出力させる情報が増えるほど、出力の精度が落ちる傾向があるためです。
次の見出しの本文だけを書いてください。
・見出し:〇〇
・この見出しで答える結論:〇〇
・読者:〇〇
条件
・最初の1〜2文で結論を言い切る
・確かめられない数値や事例は書かず、〔要確認〕と書いて空けておく
・筆者の体験を入れる箇所には〔体験を追記〕と書いて空けておく
〔要確認〕と〔体験を追記〕の印を残させておくと、手順4と手順5で手を入れる箇所が一目で分かります。AIに推測で埋めさせないための指示でもあります。
見出しごとの指示で思うような文章が返ってこないときは、目的と条件の伝え方を見直すと出力が安定します。役割・タスク・条件・出力形式の4要素で指示を組み立てる方法と、文章の種類別のテンプレートはこちらにまとめています。
手順4:体験と一次情報の追加
〔体験を追記〕の箇所に、自分の事業で起きたことを書き足します。これが、上位の記事との違いを生む部分です。
書き足す内容は、特別な調査である必要はありません。お客様によく聞かれる質問とその答え、自分が試してうまくいかなかったこと、判断に迷ったときに何を基準に選んだか。こうした日々の実務の記録が、そのまま一次情報になります。
手順5:公開前の事実確認と読み直し
最後に、〔要確認〕の箇所と、本文に出てくる数値・固有名詞・日付を公式情報で確かめます。確かめられなかった数値は、書かずに外します。
裏づけに使った公式情報や公的機関のページには、本文からリンクを貼っておきます。読者が根拠をたどれるようになり、記事の信頼性も伝わります。引用元の情報より新しい公式情報が出ていないかも、あわせて確かめます。
読み直すときは、内容だけでなく見せ方も見ます。AI特有の言い回しが残っていないか、文章だけで説明している箇所を表や図にすれば読者が情報を取りやすくならないか。この2点を確かめてから、次の「公開前チェック」で最終確認をします。
有料の専用ツールは必要?
手順を人が持てるなら、ChatGPT・Claude・Geminiのような汎用のAIで記事は作れます。
対してSEOに特化した有料ツールは、キーワードの分析から構成の作成までをまとめて行える点に価値があり、記事の本数が多い企業に向いています。
しかし、ひとりで記事を書く場合、判断が必要なのは、ツールの機能よりも「どの工程を自分が持つか」です。
手順1〜5を自分で回せるなら、汎用のAIで足ります。反対に、手順を持たないまま有料ツールを入れても、上位に届かない記事の共通点は解消されません。
| 比べる点 | 汎用のAI | SEOに特化した有料ツール |
|---|---|---|
| できること | 分析・構成・下書きを、指示に合わせて作る | キーワードの分析から構成の作成までをまとめて行う |
| 向いている人 | ひとりで記事を書き、工程を自分で持てる人 | 記事の本数が多く、作業を標準化したい企業 |
| 人が持つ工程 | 読者の設定、体験の追加、事実確認、公開の判断はどちらでも人が持つ | |
※↔スワイプして表を見る
実際に使っている感想として、どのAIを使うかよりも、工程ごとにAIの役割を決めて指示を出すことのほうが、記事の質を左右します。
筆者自身は現在、Claudeを使い、検索上位の分析から構成、下書きまでをAIに任せ、体験の追加と事実確認、公開の判断を自分で持つ流れで記事を作っています。
汎用のAIのなかでもGeminiを使っているかたは、Geminiの機能に合わせた記事作成の手順とプロンプト例をこちらで紹介しています。
▶︎ 関連記事:Geminiでブログ記事を作成する方法とプロンプト例
AIで書いた記事の公開前チェックリスト
公開の前に、次の8項目を確かめます。1つでも「いいえ」があれば、公開を止めて直します。
公開前に確かめる8項目
- 各見出しの冒頭で、読者の疑問に答えているか
- 数値・固有名詞・日付を、公式情報で確かめたか
- 筆者自身の体験や事例が、1つ以上入っているか
- 検索上位の記事と、同じ内容の繰り返しになっていないか
- 引用元より新しい公式情報が出ていないか
- AI特有の言い回しが残っていないか
- 見出しや本文に、キーワードを詰め込んでいないか
- 読み終えた読者が、次に取れる行動が書かれているか
AIで下書きを早く作れても、この確認を省いて誤りのある記事を公開すれば、読者の信頼を失います。書く時間を短くした分を、確認の時間に回すと考えてください。確認を省いて信頼を失うのは、非常にもったいないです。

よくある質問
いいえ、AIで書いたことを理由に順位を下げる方針は、Googleの公式情報にはありません。Googleは、評価の対象は作成方法ではなく内容だとしています。AIで書いたかどうかより、読者の役に立つ内容になっているかを気にかけてください。
いいえ、そのまま公開することはおすすめしません。AIの出力には、確かめていない情報や、上位の記事と同じ内容が含まれやすいためです。事実確認と、体験・一次情報の追加をしてから公開してください。
いいえ、すべての記事で必須ではありません。Googleは、読者が「どのように作成されたのか」と思いそうなコンテンツでは、AIや自動化の使用を開示することをすすめています。記事の内容に合わせて判断してください。
いいえ。Googleは、AIを使っていることを読者に伝えることはすすめていますが、著者の署名欄にAIと記載することはふさわしくないとしています。著者名には、内容に責任を持つ運営者の名前を記載します。
検索順位を上げることだけを目的に、読者にとっての価値を足さないまま、AIで大量のページを作ることです。Googleのスパムポリシーでは、この行為を「大量生成されたコンテンツの不正使用」として違反に位置づけています。
まとめ
AIで作成した記事も、読者の役に立つ内容であればSEOで評価されます。評価を分けるのは、AIを使ったかどうかではなく、人が持つべき工程を手放していないかです。
この記事のまとめ
- Googleは制作方法を問わず、内容の品質で記事を評価する
- 価値を足さずにAIで大量生成すると、スパムポリシー違反になる
- 下書きはAIに任せ、読者の設定・体験の追加・公開の判断は人が持つ
- 本文は見出しごとに書かせ、〔要確認〕と〔体験を追記〕の印で手を入れる箇所を残す
- 公開前に8項目を確かめてから公開する
次に書く1本で、手順1の読者と検索意図の設定から、ぜひ実践してみてください。
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