こんにちは。Unlimited Potential代表の佐藤旭です。去る11月22日に民間主催として国内最大級になるメタバースイベント『メタバースビジネス展示会2024』を開催いたしました。
本記事では、振り返りとして改めてイベント内容や反響についてまとめてゆきます。
コロナ渦で一時脚光を浴びるも「その殆どが事業化に失敗した」という情報もあり、「メタバースはオワコン」という声を見聞きする方が多いと思います。
そんな中、なぜ我々が本イベントを開催したのか。
そして結果としてどうだったのか。メタバースの活用に興味ある事業者や自治体関係者様のお役に立てば幸いです。
この記事の目次
メタバースイベント開催の背景
本イベントの開催背景は、コロナ禍で注目を集めたものの、「事業化の失敗」や「利用者の少なさ」といったネガティブな情報が先行するメタバースに対する誤解を解き、その潜在的な可能性を提示することにあります。
実際、海外ではメタバースが既にビジネスにおいて成果を上げています。例えば、
- Dior Beauty : メタバース内に展開したバーチャルポップアップストア「Atelier of Dreams」では、来場者数6,373人、滞在時間平均15分、クリック率18.2%を記録。
- Bank of America : 約5万人の従業員を対象としたVR研修では、従来の研修と比較して学習速度が約4倍に向上。
- Lacta : メタバース内のバーチャルストアとゲーム体験プロモーションにより、EC売上を91%増加。
- Nike : Roblox内に展開した「Nikeland」とNFTデジタルスニーカー販売で、1億8,500万ドル以上の売上を記録し、EC売上を23%増加。
国内においても、10万人以上の来場者を集めたテレビ局主導のメタバースイベントや、延べ130万人を超える参加者数を記録した「バーチャルマーケット2024 Summer」など、成功事例が生まれています。
さらに、DAU約8,000万人を誇るRobloxも日本市場への進出を強化しており、有名ストリーマーによるVRChatの認知度向上も相まって、メタバースはコスト削減、効果的なマッチング、新たなビジネスチャンス創出といった観点から、コミュニケーション・販促ツールとして注目を集めています。
しかし、メタバースの導入を検討する事業者からは、「情報が複雑で分かりにくい」「何から始めたら良いのか分からない」「技術面・知識面での障壁がある」といった声が数多く寄せられています。
そこで本イベントは、国内事業者向けにメタバースの基本知識習得と、実際の出展・販促体験を提供することで、これらの課題解決を目指して企画されました。
具体的には、メタバースを活用した企業活動への貢献を検証し、以下の4つのゴール達成を目指すべく企画しました。
本イベントの開催に至った背景や、どのような思いで全国の事業者様へモニター出展を募集したのか等の詳細については、当時の告知記事でも詳しく解説しています。
▶︎ 関連記事:全国の事業者を繋ぐ国内最大級のオンラインイベント『メタバースビジネス展示会2024』モニター出展募集のお知らせ
メタバースビジネス展示会が目指す4つゴール
- 新規ビジネス機会の創出 : 地域を超えた新たなパートナーシップ構築とビジネスチャンス創出による事業拡大。
- 企業のデジタル化加速 : メタバース活用体験を通じたデジタルシフト推進による将来的な成長への貢献。
- 地域経済の活性化 : 外部との経済循環促進による地域企業の成長と地域経済活性化への貢献。
- マッチングのオンライン化 : 物理的な制約を超えたビジネスマッチング拡大と、参加者間の共創による新たな事業文化創出。
110社が出展し開催されたイベント会場のご紹介
最終的に出展者数は110、合計で10のワールドにて展示イベントを開催いたしました。会場となったワールドは、以下の通りです。
エントランスワールド

エントランスワールドは、チュートリアルを兼ねた場となっており、入場者へ操作のガイドなどが専任スタッフにより行われました。
コンセプトワールド全10
展示会場となったのは、以下全10ワールド。商工会やジャンルなど、コンセプトに沿ったそれぞれ異なるデザインのワールドを用意しました。










イベント会場も含めるとワールド数が多いことから、ワールド間の移動をしやすく動線設計を行い、事前に資料共有やガイドツアーの導入など。初めてメタバースを体験される方でも極力迷いにくくする工夫を施しました。
メタバース・VRのプロをゲストに迎え開催されたイベント

さらに、メタバース上で活躍するキャリアコンサルタントの癒声えも氏と、VRChat屈指のコミュニティ「FUJIYAMA」(1日2万人規模)の運営者であるだめこ氏を特別ゲストとしてお迎えし、特設イベントを実施しました。
癒声えも(イシキ エモ)氏による「メタバースビジネス相談室」には、多くの来場者が訪れ、活発な質疑応答が行われました。

イベントのフィナーレを飾った特別トークセッションは、会場ワールドの定員がほぼ満員となる盛況ぶりを見せ、質疑応答は予定時間を30分超えるほど盛況でした。

延べアクセス4,000超 イベントを通して感じたこと、可能性
本イベントは、「メタバース未体験者への体験提供」を主軸に準備・運営されました。その結果、メタバースを通じた交流や出展に関して、非常にポジティブなフィードバックを得ることができました。
ワールドごとにばらつきはありますが、約6時間の開催期間で延べ4,000以上のアクセスがありました。
出展者の関係者から大手企業の視察まで。実にたくさんの方から注目していただき、そして各ワールドを巡回していただくことができました。
今やネット上の情報はショート動画を筆頭に「右から左へ流れ、”瞬時に消化されるもの”」となりつつあります。
その中でメタバースを活用した繋がり・コミュニケーションを軸に置いた体験にすることでより多くの時間を過ごし、ユーザーが出展者と共に参画し、物理的制約を取っ払ったこれまでにない場を創造足掛かりになったと実感しています。
その一つとして上げられるのが、ガイドツアーです。イベント期間中は、ツアーガイドによるワールドツアーを各回20名近い参加者で開催。
出展ブースやワールドコンセプトの説明を受けながら、参加者はエモート、音声、チャットを用いて活発に交流しました。
中には、メタバースを通じて久しぶりの再会を果たした参加者もおり、和やかな雰囲気に包まれた時間となりました。







以前こちらの記事『なぜメタバースは失敗・流行らないと言われるのか?抱える9つの原因と課題』でもまとめましたが、メタバースを活用することによるメリットとデメリットをしっかりと洗い出し、目的達成を最大化させるための施策を設計し、実行することが何よりも大事だということを今回のイベントを通して再認識しました。
実際にどのようなメタバース導入事例があるのか、そしてビジネスに貢献する「作って終わりにしない」ためにはどのような設計が必要なのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎ 関連記事:メタバース導入事例と自治体・企業が知るべき作って終わりにしない設計方法
またメタバースならではの特徴として物理的な準備、片付けが不要なことが挙げられます。
従来、展示会といえば準備に加え、後片付け作業も大きな負担となります。
先日お手伝いしたリアルイベントでは、閉会後に多くの出展者が後片付けに長い時間をかけている様子を目の当たりにしました。
しかし、本イベントはメタバース上での開催だったため、出展者は後片付け作業を行う必要がありませんでした。
「お疲れ様でした」と労いの言葉を交わし、パソコンを閉じればイベント終了。この物理的な制約からの解放も、参加者にとって大きな魅力となったと考えられます。
この様に、主催者・出展者・参加者それぞれが従来のオンラインイベントや展示会とは異なる体験をし、得るものがあったのではないかと思います。
本展示会のように、ビジネス目的のメタバースイベントを成功に導くためには、事前の集客設計や当日の運営体制の構築が何よりも重要です。
企業や自治体がメタバースイベントを企画・開催する際の具体的な手順や注意点については、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎ 関連記事:メタバース イベント開催手順|自治体の成功事例・費用対効果・運営の基準
謝辞 さいごに
最後に、発起人となってくださった合同会社未来創世塾の岩田さん、イベントを共同開催してくださった株式会社sery様、脱炭素ミライLabo様、阿智村商工会様、稲沢商工会議所様、扶桑町商工会様、一般社団法人西尾市スポーツ協会様。
また、イベントスタッフとして携わって下さった方。
特別ゲストとしてご参画くださった癒声えもさん、FUJIYMA関係者のみな様。
本当にありがとうございました。
そして本イベントに出展してくださった事業者様。
アクセスしてくださったご来場者様に心よりお礼申し上げます。
メタバースはまだ黎明期と呼ばれる時期ではありますが、着実にその活用事例が増え、そして我々のビジネスシーンや生活になくてはならないものとなってゆくでしょう。
メタバースだからこそできることを増やし、そして個人・地域とよりよい世界の創出を我々ができる角度からお手伝いができればと考えています。
今後、様々なイベントなどの企画を打ち出してまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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