AMP対応はモバイル検索に不利で不要ではないかと思った2つの理由

こんにちは!来客メディアコンサルタントの佐藤旭です。

2016年2月より、Googleが検索結果でAMP対応させたページを順次表示させるようになりました。
AMPとは(Accelerated Mobile Pages)の頭文字をとった略称で、主にはページの高速表示を目的としたものです。

2015年にGoogleが発表し、ニュースサイトをはじめWebマーケティングにおいてSEOにも恩恵があるのではないか?
と様々な憶測が飛び交いました。

で、僕自身もいち早く導入に踏み切った一人なのですが導入後1年以上経過した今、データを見てふと思いました。

「もしかして、モバイルでAMP不利じゃないか」

って事にです。

もしかしたら導入された方で同じことを感じているのではないかということで、思い切って記事にしたわけですが
もし「いや、そうじゃない」と言う情報があれば、是非教えてください。

と、いう訳で約1年半人柱をした結果とそこから出た結論をシェアしたいと思います。

 ジャンルによってはこの限りではない場合も考えられます。
あくまで一検証結果として鵜呑みせず、判断材料として捉えていただければと思います。

不要だと思えた理由:全体の数%しかアクセスされない。

まず、AMPが不要だと思えた理由についてです。
AMP導入に踏み切った方の多くはSEOに恩恵がある事を期待したのではないかと思います。
僕もその一人で、ページの表示速度は事実SEOに影響を与えますからね。

確かに一時、モバイル検索でAMP対応されたページをよく見かける機会が増えました。

「お、やっぱ優遇されるんだ」と思っていたのですが・・・

ふたを開けてみると、アクセス総数のうち1%未満しかアクセスを流していませんでした。

その無残なデータはこちら↓

AMP1パーセント未満

一部JavaScriptで為エラーがあり、放置してあるものがありますが

  • インデックス総数はPCに比べ、6割(数百)はAMPでインデックスされている
  • アクセスを集めるメイン記事はAMPインデックスされている

という状況から考えるに、あまりにも少ないと感じました。

また、AMPでインデックスされていても、通常のページがモバイル検索で表示されいるものばかり・・・。(数字をみればわかりますが)

つまり、恩恵があったかどうかと言うと皆無ではないか?と言う結論に至りました。

これが1つめの理由です。

不利だと思えた理由:モバイル検索結果のスニペットで『ある情報』が追記されない。

次に、AMPがモバイル検索において不利ではないかと思えた理由です。
最近になってモバイル検索で表示される検索結果のスニペット(下図参照)に1つ変化が起こりました。

モバイル検索結果の変化

 スニペットとは
検索結果で表示されるその記事の要約部分を指します。

一部評価がされているページに限定はされますが、見出しがスライダー形式のメニューで表示されるようになったんですね。

2015年の時点で、アメリカと日本を含む10か国でモバイル検索数がPC検索数を上回ったと発表されていますから、検索結果画面のユーザビリティー向上がされることは分かっていました。

この仕様の変更は検索結果画面で、ページを開く前に目次となる見出しが表示されるので、ユーザーは『欲しい情報』により順次アクセスできるようになりました。

しかし、ここでもAMP対応されたページで不利な点が1つありました。

それは、AMP対応ページはスニペットで見出しがスライダー表示されないという点です。

調査したのは、数十キーワードの検索結果なので、信憑性としてはまだ足りないのですが・・・。
それでも、調査したところ全部の組み合わせてAMP対応されたページはスニペットで見出しの表示がされていませんでした。

AMP例1

このように見出しがスニペットに表示されるのは全て非AMPのもの。

対するAMP対応されたものは検索順位に関係なく、見出しがスニペットに表示されるものは見当たりませんでした。

AMP例2

このように、同じキーワードでもこのような結果に。

AMP例3

果たしてこれがどこまで検索結果で影響があるのかは未知数とは言えど・・・。
不利に感じてしまいました。

これが二つ目の理由です。

まとめ 結局、流行らなかったって事じゃないの(笑)

と、いう訳で導入から約1年半経った今、改めてデータを洗い出してみました。

結局のところ、AMPをスタートさせたものの

  • インデックスされているページは全て同じ構造ではない事
  • コンテンツ提供側が対応に手間がかかり予想より浸透しなかった

以上の双方の事情により、中途半端な状態になってしまった。
ということなのではないかと思います。

コンテンツによっては、AMP表示させない方が良いケースが多々ありますからね・・・。

そんな訳で、僕の結論は

  • GoogleはAMP表示をさせるページはキーワードごとに精査をしている。(どっちを表示させるかを決めている)
    つまり、優先表示されるわけではない。
  • スニペットをみる限り、実は優遇されていない(笑)

つまり、AMP対応しなくてもいいんじゃない?ということでした。

ニュースサイトであれば、性質上必要な情報をいち早く得られるので良いとは思うのですが、
ウィジェット、広告が表示されなかったり、プラグインが機能しない事が多いので
集客や広告収入を目的とした場合、メリットはなさそうですね。

逆に、悪影響を及ぼすことはなかったので良しとしますが・・・いや、スニペットで不利な気がします(笑)

という訳で、1年半AMPの検証をした結果報告でした!
モバイルファーストの定義もどんどん変わってきていますし、今後の展開は気になる所ですね!

何かご意見や情報があれば、是非教えてください!
よろしくお願いいたします<(_ _)>

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